㉟ミュートネットワークにお世話になる

河野先生に入門して、野口整体を学ぶことができるようになり、またもともと好きだった古武術的身体操作も合わせて学ぶことができました。

河野先生は、私がヨガ時代には中国武術の指導員でした。その先生というのが、台湾生まれだったか、親子代々プロのボディガードの血筋というすごい方でした。そこで学ばれていたことが一つベースになりつつ、他にも公園で一人で練習していた?だったか「正体不明の謎の老人」と知り合い、その人がまた実は中国拳法の達人であれこれ学ぶことができたとか、なんかマンガにでも出てきそうなエピソードを各地で行って武術畑を進まれていたのですね。

そこから岡島瑞徳先生のところで野口整体を学び、あっというまに整体の代行を任されるぐらいレベルを上げていかれた。もちろんそれ相応の努力がともなうわけですが、その「必要な努力できる」というのも一種の才能ではないかと思うわけです。

もともとご自身でもオリジナルの武術を始めていたところで、岡島先生の門下に入り、それ相応の整体の実力まで行った。岡島先生が偉いなあと思うのは、そこであっさりと独立を認めて、交流のある中で河野先生はミュートネットワークという名称で、整体や武術にとどまらず、日本人の体育、和の身体操作、古神道、修験道などまとめてまなび研鑽するというそういう活動に進まれました。そういう流れに合流させてもらったということですね。

そのあたりはご本人ではないので、すべてを網羅して書くことはできませんので、あくまでおおむねこんな感じだという内容だとはご理解ください。

武術畑だった河野先生が整体に進まれます。ここで河野先生は一つの壁に当たってしまいます。整体というのはいわば壊れた人を立て直す方法です。武術というのは、人を壊して戦闘能力を奪うものです。日々の修行でこの両極を行き来するのですね。

野口整体では「病気は、ある意味身体を一気に回復させるために身体が選んでその症状を出していることもあるから、自然に経過させれば罹る前よりも却って丈夫にすることもできる」という考えで、基本的に病気は怖くない、という立場をとっています。