芯に伝わると世界が変わる

あなたがあなただと思っているのは、「かなり頭脳に引きずられた状態」のあなたです。もちろん、それを書いている私もそうです。

どうやればいいかと言えば、あらゆる脊椎動物が背骨を中心に動いているというシンプルな事実にそって、人も背骨を芯にする度合いが上がるほど、バランスの取れたトータル度の高い自分に戻れます。

ですが「背骨中心にするぞ!」という「頭脳からの働きかけ」ではうまくいきません。ところが人体には「背骨中心になる、芯に響く点」というのがあります。そんな便利なものがあったんです。びっくりしましたが、何十人の方で確かめてもやっぱりあるのです。

とりあえず「通芯点」と名付けています。通芯点が生じる場所というのは共通なのですが、個人個人で数ミリのずれがあり、その数ミリを探していくことでまぎれもない「芯中心の身体感覚」が生まれます。

下記の感想は、その一段階前の「群れの一員になると癖が取れる」という段階の授業から通芯点を見つけた初期の授業を受講されたベテランMさんの感想です。ほぼ頂いたレポートそのままを載せています。

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「進化体操180 3週間のまとめ」T.Mさん(男性)

5月21日

①.生き物として同じ周波数になる。共鳴。

あ.群れを感じる
い.群れ+芯
う.群れ+芯+応援
え.反転 ありがとうございます。

この練習には驚く。「う」と「え」のところで劇的な反応が起こった。応援ということがなければこれだけのリアクションは起きなかったと思う。応援という働きがいかに大きいかを思い知らされた。背骨がよくうねる。

それ以後も何度も練習。

➁.観察する。そのために採点をする。漠然とみない。

③.頭=その場にいる人と思考空間を共有する。脳の使い方大事な示唆を受ける。

例。10の耳で聞く。

④.ものまねでは到達できない。外からみる見方ではなく内の観察、自分の中からでたものを大事にする、育てる。

⑤.なにがベースなのかすっきりと納得する。生き物として群れを感じたり共鳴したりするのが一番深いところにある。津田さんの整理の仕方に深く共感する。確かにほんとうだと感じる。

頭の整理と体験の深さで、感動の3時間であった。

5月28日

①.今日は先週の続きの練習だと思い込んでいた。急に一点で一番深く関われる所はどこかという真逆の練習になる。びっくりした。ものごとは陰と陽でアプローチすることが大切。みんなの顔を見たときに瞬時に気づいて変更できる津田さんの感性に感動する。それは、みんなの頭と同調しているからで来たことではないか。

➁.周りの人やものと関われていない自分。

③.話しかた。相手と切れたところで、ひとり自分の感想を言っている。そのことに、何の違和感も感じられていない。自己中心。深く恥じる。応援する、されるという関係。つながる力が循環して流れる関係をつくる。

6月4日

今日は陰陽の練習。自分の意識を拡大する陽と一点で全体に関わる陰をどう総合化するかの日。

①. 一点で関わる練習。二人一組。手をやって次に足。

②. 立つ練習をして座って相手と向きあうと、向きあってもらっているという感じになる。

普通の笑顔で対応されるのと明確な違いに驚く。一点で全体に関わる練習は、肉体だけでなくメンタルの部分でも大きな力がある。からだと心はひとつ。整体とからだと心の両方に関わるものだと実感する。

③. 私のウィークポイント

二人が横にならんで同調する練習。からだは同調しても頭が同調していない。
応援反転の練習か頭がないとイメージする練習かさまざまやってみること。

④. 触りかた

Aさんが相手をもののように扱っていた。私もよくやってしまう。肉体=物質のように扱うことがほとんどだ。応援の心で関わる。ここでもまた気づく。肉体は肉体だけではない。心と一体になったもの。

⑤.一点で全体に関わる練習をしていると、陽の練習のときにも鮮明度が増す。まわりの人が立っている姿をぼんやりと見るのではなくて一点で立っていると感じる方がよりリアルである。

6月7日

朝何気なくトイレの側の整体入門を手にとった。ぱらぱらとめくって目に止まったところを読む。気をとおす。背骨に気を通す。すぐにやってみる。いままでと違って何となく感覚がつかめる手応えがあった。

1番体癖の体操。脱力体操。この感覚は身についていないという自覚が昇ってきた。ぐっと集中緊張してぱっと手放す感覚。これからの課題か。

活元運動をやってみる。ずいぶん前にやって以来まったくやっていない。驚き。自然に背骨が動く。下からうねる、らせん的な動き。意識的ではなく無意識的な動き。動く所に空気を送ってやると活発に動く。気持ちがいい。今まで味わったことがない感じだった。自分のからだの感覚がずいぶん変わってきた。

6月9日

電車の中。同じ車両の人のからだと頭に同調する。
まず同調。次に軸をからだの一点で感じる。3番めに、応援。4番めに、頭の同調。(Mさんのレポートここまで)

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Mさん、この数週間でしゃべり方、内容などすっかり別人になりかけています。同じクラスで受けている方にも同様の変化が出てきます。

話が通じる、話が芯に響く。頭の理解にとどまっているなという感じが激減して、自分自身でこれからしっかりと取り組むテーマとして伝わっている感触が大きいのです。しかも「今のは頭だけの感想ですね」とか指摘すると、ぱっと変われる。ほんとうにすごいことだと感じます。

整体をする時の自分自身の在り方にも、受講される方の変化がとても大きな影響がありました。技術を磨くのは当たり前。でももっと大事なものがある。

そんなことを実感しました。

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この感想のベースにあった

「まわりと同調することで身体の癖を取る」
「通芯点で自分の芯と向き合う」

は、

進化体操定期クラス90分 土曜午後(京都かぜのね金曜日午前クラス含む)
・進化体操定期クラス180分 火曜日午後・土曜日夕方

・6月30日(日)、7月1日(月)大阪:整体講習会
・7月4日(木)松山:進化体操講習
・7月8日(月)東京:進化体操講習
・7月14日(日)大阪:スポーツに活かす
・8月2日(金)~4日(日)徳島合宿

のすべてに、もっとも重要な基礎中の基礎として盛り込む予定にしています。

講座の詳細はこちら↓
https://shinka-method.com/schedule/