陰と陽を合わせる

【陰と陽を合わせる】

ヨガからスタートして、整体と武術的身体操作を平行して学ぶというルートをたどったのち、独立してそれらの根っこにあるものを探して、だれでもできるようにしたい、と探しているのが私のプロ化したのちの歩みです。

ヨガに興味を持ったのはおそらく小学校5年生。タイガーマスクというアニメです。謎のレスラーの中に「ヨガの達人」が出てきて、どんな締め技をかけてもくにゃりと抜けてしまうというレスラーが出てきました。

それを見た11歳の私は、足を頭の後ろに引っ掛けるという「なんかヨガっぽいこと」の練習をし始め、数カ月たつと、浅くなら両足を後頭部で組めるようになりました。

そして11歳の津田少年は、両足を後頭部で組んだ直後は前屈運動が驚異的にできるようになる、ということを発見します。なので尼崎市立尼崎北小学校5年生の体力測定の日、立位体前屈実施の部屋の前の廊下で寝転がって後頭部で両足を組んだのち、前屈に挑み、驚異的な数値をたたき出したのであります。

そんなこんなで「ヨガ」というものに興味をもった津田少年は、自宅から5分のところにある小さな小さな町の本屋「あさご書店」で、沖正弘先生のご著書・カッパブックス「ヨガ入門」を見つけ、中学高校と「武術&健康法オタク」となり、さらにプロになって今に至るのであります。

中学校高校大学と沖先生のご本は見かけたら片っ端から購入して読んでいました。カッパブックスは一般向きですが、そのほかの本ではもっと実践哲学や宗教色が濃いものが多くなり、今思えば「日本語としての意味は分かるが、実際に何を指されているのか実はさっぱりわかっていない」ような文言に心酔していました。はい、若いときはこれでいいんだと思いますけど。

それら著作の中には「陰陽とヨガ ヨガとは陰陽の和合である。眠っている状態で強く目覚めているのだ、強く集中した状態で完全に開放されているのだ」(原典わからず・イメージのうろ覚えです)というような文言に目指す方向としてのみ理解し、実際には何にどう手を付けていいのかさっぱりわかっていないことすらわかっていない、青年津田啓史だったわけです。

プロとして20年~30年やってみて、そのような高尚なことを語れる自分ではないことを悟り、方向性は先達先人の皆様が向いてらっしゃる方向とずれていないものの中で、べたにちゃんと使いこなせるもののみに特化して研究してきたというのがこの10年。

さて31日に紹介した皮下チューニングの動画「足を軽くする皮下チューニング」

よくよく考えると、ここには実は「陰と陽」が共存しています。受けている人は完全にリラックスしています。陰です。でもその皮ふは最高速で運動しています。陽です。

整体は「本来あるべき自然な形に戻そう」とするものです。ただ寝ていても戻りません。逆に強烈に激しく運動させると、身体は「今まで後天的に積み重ねてきたナチュラルではなくて不自然なところはたくさんあるんだけど、とりあえず慣れた動き」を取り出して対応します。変われません。

ところが皮下チューニングではただリラックスして寝ているだけ、という負荷のかからない状態で、運動の極のごとく情報の嵐が神経系を駆け巡ります。そこには「慣れた動き」というものが介入しません。リアルな運動による負荷がかかりません。結果として、身体は動物たちが自然にやっているような「全身を連動させて部分に負担を強いることなく無理なく動く」という方向に戻るのです。

ということで、これが沖正弘先生が説かれた「陰陽の合一」かどうかはわかりませんが、結果としてナチュラルで連動性の高い私が取り出せるし、副作用や故障はまず想定できないので、心からお勧めできます。

ということで、前回は人の足を調整する動画でしたが、今日は自分で自分の足を皮下チューするやり方を紹介します。

【動画】身体のつながりを良くする方法で夏を快適に

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