どんなに気を付けてもうつるときはうつる。まだまだその正体がはっきりしない新型コロナは、先にかかった人がおられてこそ、データは集まり少しずつ解明が進みます。先達のみなさん、ありがとうございます。お疲れ様です。
ということで今日も免疫のお話。免疫に対しての視野を広げようその二つ目です。
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【年頃の娘が父親を臭いという深淵な理由】
8月4日のブログで、中年以後のおじさんはなぜ臭いのかの免疫的分析をお話ししました。これは万人がみんな「臭い」と感じるような現象ですが、それ以外に「特定の人が特定の人を急に臭いと感じる」という現象があります。そうです
「年頃の娘が、お父さん臭い、近づかないで現象」です。
ここにも実は生命の神秘、「免疫強化のための本能の働き」というものがその背景にそびえたっていたのです。
昨今のコロナ禍で免疫という言葉が飛び交っています。そしてこの読み物でも取り上げたくなるぐらい「免疫」というものは十重二十重、さまざまな形で身体に備わっています。
パソコンのウイルスソフトが発達したのは、ハッカーがいろいろな角度のコンピューターウイルスで攻撃したからです。体にさまざまな免疫があるということは、過去何億年にわたって生命が感染症というものの脅威を認識し、なんとしてもその危険性を低下させないといけない、種の存続に対しての重大な脅威になっていたからだと推察できます。
さて同じ人間ではありますが、住む地域によってもどうも獲得している免疫には差があります。アマゾンの奥地の原始的な生活を今も続ける種族の方々は、文明人との接触を極端に避けるとか。なぜなら、現代人にとってなんでもない細菌が、その一族には免疫がなかった場合は、重大な感染症となって一族の存亡の危機となることがあるからだそうです。
さて話はお父さんと年頃の娘の話に戻ります。
娘には遺伝的に伝達可能な免疫は、その両親を通じて獲得しています。そしてさらに結婚し子どもを産めるという年齢になったときには、「どうせだったら、免疫的に遠いパートナー」を本能的に求めてしまうのです。そうすると、生まれる子どもがさらに幅広い免疫を獲得できるからですね。そしてそれが「におい」というふるいにかけることで発揮されます。
免疫的に遠い若い男性ほど、良いにおいとして感じてしまい、ふらふらと近づいていく。
物事は陰と陽で成り立っていると最近も書きました。免疫的に遠い種族を持つ若いオスのにおいが魅惑的になることを増幅してしまうと、バランスをとって免疫的に近い若くないオスのにおいに嫌悪感を感じることになります。免疫的にもっとも近い若くないオスとは誰でしょう。はい、実のお父さんです。
かくして「愛だ」「恋だ」と思っている裏側には「レアものの免疫を獲得すべき」という種族的本能が働いていたのです。「私を愛して頂戴」と思っている若い娘の思考の裏側には「私にワクチン頂戴」といっている生理的な本能が横たわっているわけですね。
それだけの力で免疫獲得しようとする本能が働く感染対策なので、新型コロナを過剰に恐れてしまう心理も、お互いに大目にみることにしましょうよ。
ちなみに、妻となり母となったぐらいの年代になった娘は、新しい免疫獲得の必要性がなくなるので、お父さんは臭くなくなり、遠ざけたくなるような生理現象は低下するそうです。で、お父さんは孫の「おもり」に駆り出されることになります。うまくできております。