足先だけの整体で全身調整する方法 陰と陽
【足先だけの整体で全身調整する方法 陰と陽】
8月3日のブログで沖ヨガの沖正弘先生の「陰陽合一」について少し触れました。とにかくこの「陰陽」という物差しを当てるということは「和の体育 進化体操ととろける整体」の解析改善にすごく役立ち続けています。
コロナ禍の中で感染可能性をひたすら下げながら整体も続行しています。それで可能な限り足と背中だけで整体をして、顔と顔が近づくことをどんどん減らしていきました。それで先々週の金曜日から背中もやめ「ほぼ足先だけ・せいぜい膝まで」での全身調整になりました。
陰陽というものを身近で探すと電気ですね。プラスとマイナス。安全に電気をさわれるといえば乾電池。陰極と陽極があって、その両端を電気の通る線つなげば電球は灯り、外れれば電機は消えます。つまり両極をつなぐとそこに流れが生まれます。
悲しいかな豪雨災害です。太陽の熱(陽)が海水を蒸発させて雲となり、冷えた大気が雲を冷やして(陰)水に変えて海に戻すのが雨。やはり陰と陽があって、循環しています。流れがある。
さて私の本業の一つである「とろける整体」のお話しに戻ります。
病気や不調の原因が医者にあるのか、自分にあるのかと考えれば他者の暴力や事故で傷ついたというのでなく、慢性病であれば自分にあると考えるのが自然です。整体も同じです。あなたの不調は私が原因ではない。だとすると、やはりその不調を改善しようとする主役は、整体師の津田ではなく受けているあなたととらえる方が理にかなっています。
こちらも全力で整うように施術するとしても、受ける方がただ寝ていればいい、というのはもしかしたらベストではないもしれない、受ける方がもっと積極的に自らを整えるという設定の方が正しいのかもしれない。そういうふうに方向を少し変えてみたのです。
はい、今も整体を受けられる方々は、主としてパソコンやらなんやらで目、首、肩、肩甲骨など上半身に不快感を抱えてこられる方が多い。でも津田は少しでも感染可能性を下げるために足しか触りたくない。(お互いのためです)
ということで、最新の整体は「私も足を押さえますけど、上半身の手の届くところは自分で押さえてくださいね」というものを採用しています。(手は入室の段階で消毒してもらっています)
それで受けられる方は目が疲れていれば目を、肩が凝っている方は肩を、という具合に改善を主張している部位に指先を当ててもらいます。すると身体には「ここをなんとかしたい!」というメッセージが送られている状態になります。(と仮定しています)
そこから先はプロの技です。その「ここをなんとかしたい」という部位ごとに膝から下に実はさまざまな「だったらここを押さえると変わります、繋がります」という点がふっと浮き出てくるのでそこを押さえます。受けている方も「はい、確かにそこです」と断定できるだけの響き方の歴然とした違いが生まれます。先週の金曜に受けたMさんは「電気が走ったかと思うぐらい」の反応が出たりしました。
受け手がちょっと選んだ一点を押さえているだけで、もう響き方が全然違うのです。何割という差ではないです。そこに電流のようなものが流れていると例えると「何倍」も電圧・電流が変わる、そういう体感です。
点を選んだら「とろける整体を引き出す共鳴する身体性」で押さえていると、背骨がうごめきすっと腰仙椎あたりまでつながっていく感覚が生じます。これで一段落です。腰まで通ったら足も軽くなるし、ご本人が指先を当てている不快感のある固まりの部位もとろけます。
同じ効果を足先だけを押さえて出そうとすると、なかなか狙ったところに効果を出すのは難しい。ところが、受け手がちょっと指をあてるだけでものすごく変化が早くなります。冒頭に書いた乾電池の両端に電線を当てて豆電球に光が灯る、みたいなものですね。受けている人が陽極なら、押さえている私は陰極。2点を押さえると流れが生まれ、その流れがこわばりを手放させる作用を生みます。そんな陰陽がここにあります。
という一連の整体そのものは簡単なものではありません。だれでもすっとできるものではありません。でもそういう整体で得られる変化や深みを、一人でシンプルで簡単な方法で引き出そうということをずっとやってきています。整体が深まると、体操が追いかけてくる。体操が画期的になると整体が追いかけてくる。そうやってきましたし、これからもそうなっていくでしょう。ずっと陰陽を行ったり来たりするのです。
【動画】受け手参加型とろける整体 肩甲骨の疲れを足と肩で抜く