自分を変えたい人は情報の取り方を工夫する

 皮下チューニングから身体を考える【自分を変えたい人は情報の取り方を工夫する】

小学生の高学年からヨガに興味を持ち、いろんな武道を少しずつかじり結果的にからだの東洋的見方からの専門家になりました。

要約すれば「能力を高めたい」ということで、さらに平たく言えば「いい方に変わりたい」ということです。それを念願する人生だったので、5月17日の筋トレ開始からのさまざまな習慣化に成功している現在、念願がかないつつあるので大騒ぎしているわけです。

メソッドの総称としては「和の体育」という名称を使っています。これは「日本の整体や武術武道などから学ばせていただいた身体の原理に基づく」という意味が一つあります。それから「頭の中でこねくり回した自分本位な動きではなく、相手や武器などの道具と一体化・調和したものをやりましょうよ」という和するの和の意味です。

整体や皮下チューニングになると、その根幹が「人に触れる」ということになりますが、これがなかなか難しい。身体を整える、本来の状態に戻ってもらうという行為は、頭で考えてできるものではありません。大脳が発達して小理屈をこねるようになる以前の、本能的なものどうしの共鳴が起こって身体の奥深いものは動きます。だから考えてやらず、感じ取ってやるとうまくなります。うまくなるというか要求されたレベルに近づきます。

ところが習ったみなさんは「脳で理解して、脳から命令してやる」というふうに走りがちです。そうするとまったく使い物にならないタッチにしかなりません。いかに考えてさせないか、というのが大事になります。

つまりどういうタッチにするかというと、あなたが考えたタッチを減らし、相手の身体の反応を手が感じ取って「うん、そういうふうに触れてほしかったの」と相手の方が感じるような方へいざなわれていくようなものをもって良しとします。

そうするといかに「考えたその人なりのいいと思い込んでいる硬直して変われないやり方」を減らしていくかというのが重要です。脳は慣れ親しんだやり方を手放すのが苦手です。いつも通りが大好きです。だから非常に変わりにくいのです。いつも今度こそと思いながら、やはりうまくいかない方法を手放せずに結果が変わらない。

身体のことを長年やってきて、一つ鍵になると強く感じているのが「情報の取り方を変える」という方法です。人の行為というのは結果的に「頭で考えてやれていると思いこむ偽物」と、「入ってきた情報に適切に対応する本物」があります。

例えば顕微鏡手術というのがあります。手元を拡大することができれば、ミクロの世界で手術することができます。手元が見えなければ不可能です。情報の取り方を変えることで行動を変えていける一例です。

今回紹介の動画は、それを「わざと大きく外れた下手で使い物にならないテンポや圧や速度」から始めて、歌舞伎や芝居の拍子木のリズムがだんだんと速くなるように次第に精緻精密繊細な方に向かおうとするものです。

【動画紹介】家族で整体 皮下チューニング(6) 和のリズムでタッチを変える方法

最初から正解だと思うタッチをやらず、どう考えても無様・不細工・無理・強引というところから瞬間瞬間是正して、少しずつ感じ方が増えてくる相手の皮ふの感触を追いかけようという方法です。最初からゴールを決めないで「より正解に近いものに向かって近づいていく」というパターンに自分をはめ込むことで、相手の皮ふの動きという情報の取り方を変えてしまおうという方法です。

自分を変えようとするのではないのです。意図的にタッチを変えていくことで、その入ってくる情報の質がどんどん変わりますから、「その情報の変化を追う私」という設定にはめ込むことで、ふだんの思い込みの自分を減らし、相手に沿って変わっていける自分を増やしていけるのです。

 

セルフ整体・くらげ体操
&家族整体・皮下チューニング

津田啓史 拝

 

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