蚤の法則 あなたの可能性

皮下チューニングから身体を考える【蚤の法則 あなたの可能性】

26日の整体総合基礎講座のお話しです。皮下チューニングとくらげ体操をミックスした「どの講座でも必ずやる基本中の基本のプログラム」が完成したので、今後の大事な教材になる動画の撮影も加えながら丁寧にゆっくりとやりました。

皮下チューニングも、くらげ体操もペアを組んでやるとしても、膝から下にしか触れません。そして人に触れてもらわなくても、首や肩の硬直を手放せるようにあの手この手が含まれています。われながら安全かつ快適、効果的ないいプログラムだなと思います。

なので、講座が進むにつれてどんどん首・肩・肩甲骨・背中・肋骨がほぐれて弛んで快調になります。Oさんが、とても幸せそうに軽くなった首肩を動かしていました。でも何か違和感を覚えます。それは「もっと動くようになっているはずなのに、それよりもはるかに小さくしか動かしていないのではないか」ということでした。

それで、Oさんに手を添えて肩の動きの誘導をして、「ここまで動くようになっていますよ」ということを伝えると、喜ぶを通り越して呆然とされていました。自分の体の到達点の高さにあっけにとられるような驚きだったようです。その後のプログラムが淡々と進み、20分か30分たったところで、その直前のワークの感想感触をOさんに尋ねると「すいません、さっきの肩の衝撃がまだ続いていて」と回答を拒否られました(笑)。

みなさんは「蚤の法則」というのをご存じですか?

1メートル飛び上がれる蚤を、50センチのふたのある容器で飼うと、しばらくすると50センチ以上は飛び上がらなくなり、ふたを外しても50センチを超えて飛び上がることができなくなるという話です。

Oさん、別に肩にギブスをはめられていたわけではないですが、肩こりというギブスをはめられたような状態が長年続いたために、肩の拘縮が解放されても、わからなくなってしまっていたのですね。

でも私がそのことに気づけたのは伏線があります。一昨日の京都教室のことです。平均年齢が高い教室です。幹事役のIさんは、京都教室誘致を働きかけた人で毎日進化体操をされているので、もうIさんの背骨や肩甲骨がくにゃくにゃなのは多少慣れています。

ところが、その日の「はい、みなさん肩を動かして調べてください」の時に、同じく長く続けているMさんの動きが、まあびっくりするぐらいくにゃくにゃだったのです。それはIさん以外の70歳代の人の肩の動きとしては見たことのないくにゃくにゃ度でした。ちなみにMさんはほぼ毎週来られますが「家での自主練はほぼゼロ」という方です。なので、70代でも週一の教室だけでとんでもなくぐにゃぐにゃな背骨や関節になるんだとびっくりしたのが金曜日でした。

その体験があったので、Mさんよりもはるかに若いOさんが、控えめに肩を動かしているかのような違和感に気が付けたのかなと思います。

蚤の話に続きがあります。50センチしか飛べなくなった蚤は、ほっておくといつまでたっても50センチしか飛べないようになるそうです。それをどうやって戻すかというと、1メートル飛べる蚤と一緒に飼うんだそうです。そうするとまた1メートル飛べるようになるそうです。

ということで、人間は1メートル飛び上がれるようにはできていませんが、肩首は70歳を超えてもくにゃくにゃに動くようにはできております。冒頭に書いた「基本的なプログラム」ばかりを最近はやっていますが、それだけで首肩のくにゃくにゃな人はどんどん出てきています。

ぜひ教室で、すこーんと首肩背中腰の緊張が抜けた人に混じることで、一層短時間であなたの首肩背中腰の『手放してもだれも困らないこわばり』をはがしていきましょう。思ったよりも難しくなくそれは可能です。

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上記で書いたようにただいまの教室では

●家族に皮ふの整体ができる皮下チューニング
●自分を整えるセルフの皮下チューニング
●運動と皮下チューニングを融合させたくらげ体操

の最高最適な組み合わせを練習するプログラムをやっています。

・10月11日(日)13時~17時 横浜講習(6,000円)
・10月12日(月)10時半~16時半 東京講習(10,000円)

復活を予定しています。よほど状況が悪化しない限りは実施の予定です。どうぞあなたの中のブレーキを外して、「もともと動くようにできているところまで動けるように」しませんか。

それだけでも当分呆然とするぐらい魅力的だったりします。

 

和の体育研究家
くらげ体操&皮下チューニング

津田啓史(ひろふみ)