情報を変えれば行動は変えられる
皮下チューニングから身体を考える【情報の取り方を変えれば行動は変えられる】
コロナ休業の最中にメールで相談を受けました。実は遺伝的な難病で運動機能がどんどん失われていく赤ちゃん、そのおばあちゃんからです。
病気そのものは遺伝性で治ることはなくても、今動ける動きを活発にすることで、結果として差し引き動けるようになるとか、機能低下を遅らせることはできるかもしれないという内容の動画を撮って皮下チューニングをお勧めしたものを送りました。
YouTube動画などを参考にして、ママがせっせと皮下チューニングをしたみたいです。数か月後に赤ちゃんがびょーんびょーんと片足キックする動画が送られてきました。治ったわけではないでしょう(そう定義づけられている病気です)が、少なくとも足をビューンと動かすことには成功したのです。コロナ禍なのとおばあちゃんが事故で入院されたそうで「次」に進められないでいるのが現状なのが残念です。
ですがどうやら効果ありらしいということですから、その後のこの数カ月の研究でこういうものと組み合わせればもっと全身運動に錯覚させられる、というものが見つかっています。難病の赤ちゃんから認知症の80代まで、家庭でできる方法でいい方向に向きを変えられたみたいです。もちろん最初の一歩を踏み出せたかなという程度ですけど。でも皮ふにはまだまだすごい可能性がありそうです。
皮膚というか触覚ですね。何かをするということを出力と定義するなら、その行動のもとになる情報は入力です。出力の質や精度を上げようとすれば、何より入力の質や精度が上がるということは必須ですが、まだまだ未開拓です。
「重い」「きつい」という情報で出力の強度を上げる筋トレは一般的ですが、質という観点からすればとてもレベルは低いです。ただハードなだけの筋トレでは動きが雑になる、重くなるのはイチローも言っています。
外科医の人がミリ単位の手術ができるのは、顕微鏡で手元を見るというレベルの高い情報入力があるからでしょう。入力の質を変えることで出力の質を変えるという例です。
なので、皮ふの持つ感覚をもとに体育を設計すると、とっても楽しい体育になります。その一つが皮下チューニングです。皮ふの持つ感覚は触覚と言われて視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚と並列に並べられます。
でも少し思い出してみると、触覚といってもものすごく幅が広いです。痛いもかゆいも気持ちいいもあります。皮ふの伸び縮みも感じますし、圧の強さみたいものもわかります。蛍光灯やLEDなどの部屋の電気を消したときに身体が感じるほっとした感じもあります。つまり、それ以前に光で緊張しているものを身体も感じているという実感があります。
実験で皮ふに違う色の光を当てるだったか違う色のものを当てるだったかをすると、色ごとに脳の反射が変わる。つまり、皮ふは色を見ているということも明らかにされています。
ただそれは不思議なことではなく、触覚以外の五感というもの自体が皮ふの感覚器から専門分野を突き詰めて発達していったものだからです。くらげには目はなく神経しかありませんが、明と暗はわかる。そういった光の多寡を感じるものが徐々に発達して精度を増して目になったのでしょうね。皮ふが感じる振動を特化して精度を上げて耳になった。
それだけ触覚・皮膚感覚というものは幅広く総合的な実力を持っているということです。なのでそれを使わない手はない。その視点から最新の講座では、とってもいい運動法ができています。
すいません、パソコンが不調で中途半端ですが、今日はここまで。
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くらげ体操と皮下チューニング
津田啓史(ひろふみ)