タイカントレーニングはフィードバックに溢れているんです

【タイカントレーニングはフィードバックに溢れているんです】

皮下チューニングは、皮ふを通して脳を「活発に運動している」とだますことで運動能力を上げる方法なのではないかと想定しています。

先週紹介して、松山でも笠岡でも大阪でも絶賛されている「LPC(低圧クッション)タイカントレーニング マイクロストレッチ(センタリング)」(仮称)は、体の特定の位置がどこにあるのかという情報を濃密に脳に送り込む方法です。

同じようなものに「ひもトレ」というものがあります。

例えばタスキをかければ肩の動きがよくなるというふうに、体の要所要所に軽くひもをまくことで、その部位の位置情報を脳にほんの少し強調するだけで動きがうんと楽になる、というものです。これはかなり参考になりそうなので、あえて棚上げして勉強していません。こちらの独自の皮ふへのアプローチが進んでから参考にさせてもらおうと思っています。

低圧の空気枕などを使うと、圧を変えることでより質感の違う皮ふ接触情報を作り出すことができます。あえて低圧にすることでぐねぐねと変化するのがいいんです。

笠岡講習の際、「これぐらいの圧のクッションを骨盤の下に置いて動けばいいんです」ということだけ説明したら、そのまま没頭して延々1時間近く勝手に(自発的に)動いていた参加者がありました。

私の路線としては大成功です。家庭整体、家族整体、自己チューニング、セルフ整体をメインに考えています。だから教えることが少しで、自発的にされるものが大量になるほど大成功です。

自分が今どういうことをしているのか、というのが瞬時にフィードバックされる。その情報をもとに次が出てくる。

その昔、西洋人が考えそうな瞑想の促進法みたいなものでバイオフィードバックという方法を聞いたことがあります。脈拍とか脳波などをどういう方法か知りませんが、瞑想をしている本人が分かるようにする。脳波だったかな。脳波がアルファ波かなにかから外れると、ブザーが鳴って合図するみたいな(たぶんだいぶ違います)みたいな仕組みで(上の例はでたらめな想像です)脳波のいい状態をキープできるというような方法だったと記憶しています。

そういうものの「動き版」ですね。

●決めては今、何しているのかを知ること

霧の中で歩いたら迷うのは、現在位置も向かっている方向もわからないからです。動きの間違いというものの中に、自分の身体各部分の位置を間違えていることに起因する可能性が大なのです。力の抜けている部分は存在感が薄く、力の抜けないところは存在感が肥大する。そうやって本当にある場所や形状とは違った位置情報らしき物が脳を誤作動させる。そういった流れで腰痛を生み、肩こりを生み、肩こり首こりが頭痛に化け、または異常食欲に化け、食欲不振は吐き気に化ける。

私たちが良くなるためにやりがちなのは「何をしたらいいか」の正解を知ればうまくいくようになるということです。もちろんそれはその通りなのですが、それは「私は今どこにいて、何をしているか」というのがほぼ正確につかめているという前提があってのことだと思うのです。

だから、私たちが正しい姿勢や呼吸や動きに立ち返ろうとするならば、正しいことをやろうとするよりもまず先に、私の現状はどうなっているか、ということを知ることなのです。

そして骨盤や肩甲骨といった動きのかなめになる部位に低圧クッションを当てることで、その動きの現状・現在地を知ると、その瞬間にはもう骨盤や肩甲骨の動きは補正され、活性化していきます。

そうするとどうなるかというと、例えば骨盤周辺から上がってくる情報がけた外れに多くなるのです。そうすると勢いに任せた雑な動きができなくなり、濃密にゆっくりした動きになるのです。だからますます質は上がり、疲れず、上質な動きを長時間勝手に続けられるようになるのです。その体感がただいま絶賛中なのです。

 

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くらげ体操と皮下チューニング

津田啓史(ひろふみ)