冬の生活整体 水を飲む さらにおいしく 2
新大阪健康道場は、全国的新規陽性者数が増えている状況、特に大都市部での医療体制がひっ迫していることなどの状況を受けて、当面はいつまでという期限を定めないで休業ということにさせていただいています。
今後の動向については、次の木曜日金曜日ぐらいにはある程度の見通しがお話しできるかなと思っています。再拡大、高止まり、下降傾向などの感じはわかるかなと。
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「冬の生活整体 水を飲む さらにおいしく 2」
話は右往左往しながら続きますが、結論としてはペットボトルからちびちび飲むよりも、氷を入れたグラスでちびちび飲む方がおいしいし、結果として量も飲めますよというお話しです。
ずいぶん前になりますが劇団に講師として呼んでもらって、演技に生かす人間の動作や感受性とかをいろいろと解説してワークするというような機会がありました。人はアウトプットの機会が得られると、インプットの性能が上がります。だから、ふだんから念入りに人や自分の動作を確認するようになり、いろいろと面白かったです。
例えば、日本酒を飲むときとビールを飲むときではどう違うかわかりますか。日本酒とビールの飲み方の「動作」の違いの話です。
日本酒、極上のめったに手に入らない大吟醸(私は下戸ですが語ります)とビールを飲むときでは飲み方がどう変わるか、なんてことを役者のみなさんとやりました。みなさんはわかりますか?
回答から言うと、日本酒は「上あご・上唇経由・舌の上行き」というコースで身体が動きます。ビールは「下あご・舌の奥経由・喉行き」というコースで身体が動きます。日本酒は舌と上あご(口腔内の上の部分)で飲み、ビールはのどの奥にどばどばと注ぎ込む、のど越しで飲む飲み物でした(その名の通りのど越し生なんて商品があるぐらいです)。
何をしていたか忘れました。何かで手がふさがっていたときに、ちょっと残ったケーキかプリンみたいなものを、家内がスプーンで食べさせてくれたときの記憶です。なんでそれだけのことが鮮明に記憶が残っているかというと、「全然おいしくなかった」からです。
ちょっと違いますが、ティースプーンではちみつをなめるという行為を思い出してみてください。そうするとスプーンを舌と上あごで挟むように狭い範囲を作って、くまなくこそぎ取るように、スプーンの球面に合わせて舌でぺろりんとなめつくすようなフィニッシュをしません?あれが「はちみつ」と「スプーン」との関係性の中で、あなたの身体がやりたい「もっともおいしいはちみつの食べ方になる動作」です。
だから家内に口の中にスコップで穴を土で埋めるように食べ物を放り込まれても「食べたい口の中の位置」に食べ物が来ないのです。だから全然予想したおいしさが口の中に生まれない。それがあまりにギャップが大きかったので鮮烈に記憶したのですね。
話を戻しますが、ジョッキの生ビールを上唇でちびちびなめるように飲むと貧乏ったらしい飲み方になって美味しそうに見えませんし、大吟醸を生ビールのようにのどに放り込むような飲み方をすると、「やけ酒」に見えてこれまた美味しそうに見えません。
身体は飲み物・食べ物によって、もっともおいしい飲み方食べ方を無意識に動作として選んでいるということです。だから何を食べるかで食べ方は全然変わります。そして、食文化の伝統の中で、おそらくもっともおいしく食べられるような容器やさじ、箸、などが工夫されていたのではと予想します。
とにかく口の開き方や、舌の位置、食べ物の位置などを総合して、食べ物ごとにもっとも味わいたい部位に食べ物を当てて食べたり飲んだりしているのです。
それで「冬場の水」の話です。ペットボトルで飲むとおいしくないという話でした。それは口の開く大きさとか、あごの開き方、首を起こす角度などが、容器によって変わります。
ペットボトルだと唇は開かず、付きだして口の開きは狭い。上を向いて肘も上げないと飲めない。コーヒーカップとコップは似ていますが、取っ手が付いているかいないかでも味が変わります。
取っ手の分だけ手先の部分が口から離れます。コップだと手と口の距離がものすごく近くなります。近い方が味覚が鋭くなります。
これはあくまでも私の主観なので、水を飲む習慣がつきかけている人は、ぜひペットボトル、コーヒーカップ状のもの、湯呑のような肉厚なもの、ガラスコップのような薄いものと飲み比べてみて、一番美味しく飲めるものを選ばれることとお勧めします。
(つづく)
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以上、冬場の水の追加講義?でした。こういう情報は今後も発信していきます。こうやって文章に書かれたものも続けますが、リクエストがあれば(ありました)動画を撮って「家事しながらでも聞きながら学べるもの」も作りたいなと思います。
今年スタート予定の会員制のWEBページだと、さらに具体的な実践方法なども紹介していきたいと思っています。
季節に合わせた飲食だって立派な整体です。
総合的であるほど効果的
生活整体研究家
津田啓史