集団と個人 群れと一匹 制限と自由 その2

【集団と個人 群れと一匹 制限と自由 その2】

動き方・手当て・発想、ちょっと変えることで、もっともっと快適な毎日を送ってください。整体生活の津田です。

どうすれば快適に生きられるかということを、個と群れの両面で考えています。

群れになって生き延びるということは、非常に多くの動物生物が採用しています。だから人間にも「群れの中の一匹となることで生き延びる能力」があると考えます。全体の中の一部となるということもまた、人間という生き物に備わった特性を生かして生きることになります。

個々人ばらばらの「私という意識」があることそのものもまた人間の特性ですから、それを生かすことも人間として生まれてきた特性に沿って生きることになります。

とはいうものの、自分のやりたいことだけやっていきますと社会の中ではなかなかうまくいかない。やりたいことだけやる、というふうになると群れの方向性とぶつかって難しい。群れの一部に徹するとなると、自分を押し殺すことになって窮屈だ。

理想は、自分のやりたいことに全力を発揮しているのに、群れの方向性とぶつからないというのが理想です。

そういうふうに考えると、一見非常に難しいような気がしますが、本当に難しいのかというのが私の研究テーマです。

つまり、個として「群れ」ないし「全体」とどう動けばいいのかというのは、そういった日本の力を使わない武術の中にヒントがあるのではないかと思います。そしてその日本の優れた古武術的な身体感覚というものを引き出すのに、マイクロストレッチというものがなかなかに役立つのです。

それで、いきなり絶望的な結論を述べるのですが、個としての人間も、群れとしての人間も、本来の状態からずれまくっているから無理だね、というのが最初の結論です。(身も蓋もないですね)

そこから、でもマイクロストレッチを習慣化すれば、変えていけるのではないかなと思っている、というのがもう一つの結論です。本来の状態からのずれを補正さえすればという考えです。

まず、個人としての「私がやりたいこと」というものも、少し掘り下げて考えると、実はけっこう怪しいなと思ってます。やりたいことがあるか、ないかと言えばある。でも、それが本当の本当の本当にそうかと言えば怪しい。

「夢」とか「目標」とか「やりたいこと」と言っても、入ってくる情報というのは、だいたい商業的な角度のものが膨大に含まれているから、それの影響を受けない方がおかしい。

高校生ぐらいで「将来の進路を考えよ」という状況になっていて、なんかやりたいことが見つかって当たり前みたいな話の運びが多いですが、本当に内側から沸き起こってくるような強烈な「それ」があることの方が幸運といっていいんじゃないか、と思います。なくて当たり前とまでは言いませんが、なくってもおかしくないのではないかな、ということです。

だいたい「夢」という文脈で語られるようなことは、平時で社会が安定して成長しているからこそ描けるという前提があります。

災害や戦争や大不況みたいな外的な要因で、夢と言われているものの実現可能性を絶たれる可能性はいくらでもあります。

コロナ禍でオリンピックが延期(昨年)、高校生のスポーツ大会が中止(高校野球とかね)というのは記憶に新しいところです(つづく)

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生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝