常にだれかが借金していないとお金は無くなる
新大阪健康道場は大阪府の緊急事態宣言を受けて、現在全面的に休業中です。大阪府は現状、1月に増えた検査数を維持しています。一日平均6000件(過去一週間の平均値)で推移して、そのうえで緩やかな新規陽性者数が下がっているのは、そこそこ信頼できそうです。
近々再開できるかもしれません。
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「常にだれかが借金していないと世の中のお金は無くなる」
財源には限りがあるから、お店に無制限に補償なんてできない、という「常識」は間違っていた可能性が極めて濃厚です。それどころか国がお金を刷って、補助金でも助成金でも給付金でも生活保護でも、配れるものはどんどん配り、みなさんは受け取れるものは受け取って使うほど、日本という国は早く健康回復します。
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国が国債を発行してこまったところに配ると、国は破綻するかという問題です。
国にお金がない状態を、シンプルに仮定してみたらどうなるでしょうか。
物の生産が活発になった元気な国の経済の状態をつくるのに、お金がないとなんとも不便で効率が悪い。そこで、最初の最初に国がお金というものを刷って配ったとします。それは現在、国債を発行してそのお金を予算にしていろいろやるのとまったく同じです。
そのお金は見かけ上は国の借金です。国が銀行(日本銀行)から借りて、支払いに回すわけです。実際には、公共工事や公務員の給料という形で世の中にお金を配っているわけです。
その最初のお金を「でも借金だから」という形で税金ですべて回収したらどうなるかというと、国からお金が消えてしまいます。つまり銀行と民間企業の借金と返済の話と全く同じです。
せっかく社会を活性化するようにお金を流通させたのに、回収すればするほど国の成長は止まってしまうのです。だってお金がないんですから。
つまり今の世の中というのは、常に「だれかが借金をすることで銀行が無からお金を創り出して世の中に供給する」という仕組みで成り立っていたのです。今もその枠組みで成り立っているのです。
そうやって世の中に出回るお金の総量を増やすことで、一人一人の手に渡る金額が少しずつ増えて、売り上げが上がったり、給料を上げたりできることを可能にしています。つまり一人一人が豊かになることを可能にしているのです。
しかし、そのお金というのは実は誰かの借金だったわけです。これが民間企業の場合は、バトンタッチでより大きな金額を交代で?借金することで世の中のお金が減っていかないようになっています。
一方で、国債というのも最終的には日本銀行(政府の子会社です)からの借金にできます。たとえば2000年に5兆円国債発行したら、5兆円、社会にお金として流通する金額をその分増やすことができ、出回ったお金で誰かの仕事を生みだし、誰かが豊かになっているのです。
民間の場合は、A社が1億円を返し終わると、世の中のお金が1億円減ります。そうならないのはB社が2億円借りているからです。でもB社が返済を終えると、世の中のお金が2億円減ります。そうならないのはC社が3億円借りて、世の中に吐き出しているからです。
景気がいいと言うと、儲けが多いことのように思えます。でも実はその裏側で誰かがそれまで以上に借金をして(融資を受けて)世の中にお金を吐き出しているということだったのです。景気がいいという世の中は、借金が多い世の中だったのです。
私たちは働いて賃金や報酬を得ますが、その時手にする貨幣というものは、誰かが銀行から借金をすることで世の中に流通するようになっていたのですね。繰り返しになりますが、すべての借金を返済してしまうと、世の中からお金が消えてしまうのです。だって、何もないところから未来の成功をお金という形で今に持ち込んだのがお金です。元々実態がないものですから、返せば消えます。
つまり「個人、一企業の借金は返済しなければならないが、社会全体としては別の企業が交代で新しい借金をすることで、世の中にお金を供給し続けなければならない、それも社会の成長を願うならば借金の総額というものはゆるやかに増え続けていることが望ましい」ということになるのです。
これがこの1年調べて分かったお金の正体であり、経済の実態(の裏側?)です。
(つづく)
誰かの言説、世の中の常識を頭から否定もせず、かといってうのみにもしないで、一度自分でも調べてみる、考えてみる。それが楽しめる心身を作ること。それも整体です。
生活整体研究家
津田啓史