笑顔の研究 6
新大阪健康道場は、大阪府の緊急事態宣言を受けて、現在休業中です。もうそろそろ再開できそうだと思いながらも揺れ動いております。
ただし、月末にはいくら何でも開講可能だろうということで、最新の「笑顔の研究」なども含み、マイクロストレッチからとろける整体などを最新の切り口で総合的に学べる「生活整体総合講座 大阪」を開講予定です。
*************************************************
「笑顔の研究 6 笑顔・ニュートラルポジション説」
人の顔の筋肉バランスや各パーツのノーマルなポジションというのは、能面のような無表情な時の位置ではなく、にこーっと笑った時のポジションこそが、身体の統合性ともっとも相性のいいノーマルポジションではないか、という仮説が立ったので検証していったという話の続きです。
バービージャンプやら、前回は書きませんでしたがノーマルな腕立て伏せ、それからヨガのブリッジでやる腕の曲げ伸ばしなど、どれもこれも笑顔でやった方が身体は滑らかに動くし、呼吸は乱れないし、苦痛は少ないし、という実験結果だったのです。
それで、重大なことに気づいたのです。
●笑顔と苦痛に耐える頑張り顔は実は紙一重でほとんど同じ
ブリッジで頭を浮かせたり下ろしたりしながら、笑顔でやったり、過去自然に出てきていた「筋トレ中の頑張っているいわゆる歯を食いしばっているような顔」を交互にやっていたわけです。
みなさん「苦痛にゆがんだがんばる顔」というのと「笑顔」っていうのは全然違う顔だと思いませんか?
ところがですね、ブリッジで頭の上げ下ろししながら、腕立て伏せをしながら、笑ったり苦痛顔に戻ったり、何回もやっているうちに、両方の顔にさほど違いがないことが分かってきました。
ベースになるのは笑顔の方なんです。それでベースである笑顔の上に、過緊張な部位をいくつか足すと「苦痛耐え顔」になるのです。例えばにっこりの口元に「イーッ」っという過緊張、細かく言えばあご下から首にかけての過緊張を足すとか、にっこりの目元に、もういっちょしわが入るように過緊張を足すと、「苦痛耐え顔」になるのです。
ここで新たな仮説「苦痛顔の時、身体はほんとうは笑顔をしようとしているのではないか仮説」です。
●苦痛に耐える演出は実は不要だった?仮説
人は人を見て学習します。3つ上のお兄ちゃんの真似をしたがる小学生ぐらいの筆者でした。幼児が父母の口まねをしてジジババが大笑いなんていうのも良く見る光景です。
だから、身体の本能は「力を振り絞るような事態」の時に、もっとも無理なく力を発揮するような笑顔を選択するというのが本来のプログラムなのではなかったかと。
しかしながら、人は肉体的に苦痛を強いたり強いられたりするときには、おおむね笑顔になることはなく、本当はこんなしんどいことしたくないとか、させやがってというメンタル面が足された結果、本来の笑顔に身体の分断を招き、統合性を低下させる過緊張を足してしまう。
結果として、笑顔でやった方が楽なのにもかかわらず、そこに表情筋の過緊張を足すことで「俺ってこんなにきついことにも耐えているよ」的自己陶酔をしているのではないでしょうか。
あるいは「こんなにきつい労働をさせやがって」という反発心とか、そういう余分なものを持ち込む人が多く、それを見て育った人々は、笑顔でやった方が楽にもかかわらず、わざわざそこに表情筋の過緊張な部位を足すことでますます苦痛を大きく、負担感を増してしまっているのではないでしょうか。それを全人類的に間違えて学習してしまったのではないかということです。
淀川区西中島4丁目2-8 YSビル(道場の住所)までちゃんと行き着いているにも関わらず、401号室に行き、なんで「腰痛専門 整体」なんだとか、201に行って「●●興業ってなんなん」みたいにぎりぎりまでいい線に行っているのに、号室間違いでものすごくロスをしているのではないかと思われるのです。(新大阪健康道場は301号室です)
つまり笑顔という特別なものがあるのではなく、笑顔というのが顔にとってはニュートラル、つまり極めて自然な居心地のいい場所ではなかったかという仮説です。
※ ※ ※
こういった「笑顔と身体性と身体運動と身体調整」というようなテーマは、なかなか90分の定期クラスではやれませんが、今月から再開予定の「整体総合基礎講座」あらため「生活整体総合講座」ではこういった「津田の最新の研究成果」なども実際の実技に組み込んで実習して、より「使えるもの」に昇華させていきます。
津田の研究開発してきた各種のメソッドをしっかりと学びたい、運動指導などふだんのお仕事に使いたい、組み込みたい、とろける整体を学びたいというような方は、おすすめです。
●2月27日(土)13時~18時
●2月28日(日)10時半~16時半
●3月1日(月) 10時半~16時半
コロナ下の状況なので、いつまた中断しないといけなくなるかわかりませんので、複数回前納割引をやめ、単発でも大幅に割り引きして、現在は受講経験の有無にかかわらず一回ずつと当日払いの1万円です。
3月度の募集は、3月1日以後になります。
今月受講ご希望の方は下記フォームからお問合せ、お申込みください。
※ただし、日曜日・月曜日は残席少数。土曜日はまだ数人可能です。
生活整体研究家
津田啓史