法則に沿いながら、現場の勘でやるー整体の世界

【法則に沿いながら、現場の勘でやるー整体の世界】

昨日の結び、

「人の身体を整えていく、自然な状態に戻していくという視点の整体で、まず間違いがない原理原則というのは、例えばどんなものがあるかと言いますと」の続きです。

人間は哺乳類であり脊椎動物です。つまり哺乳類である人間は、その他の多くの脊椎動物のグループの中に所属しているわけです。

そうしますとあらゆる種類の脊椎動物というものは、「背骨中心主義」を採用したから脊椎動物なのであります。

一部亀のようなかなり外見的に特異に進化した生物を除けば、基本的には背骨が硬くこわばって弾力が失われているよりは、背骨が柔らかくしなやかで弾力に満ち溢れている方が本来の状態に近い。その方向に後押しすれば、それは原理原則に沿っているということになります。(亀も甲羅の中は柔らかいと思います)

進化体操と和の体育の世界では、身体の使い方が、背骨と末端(四肢)とのつながりが悪く、腕やら肩やら表層の筋肉が力みかえって、身体全体がバラバラで、部分に無理がかかっている使い方であれば、例えばマイクロストレッチで末端や表層の力みを極限まで抜き、最低限・最小限まで力を弱めることで背骨中心の身体を自然に復活させようとしております。

さらには、クラゲ→魚→トカゲという具合に進化の順に世の中に登場した順番に沿って、それらの動きが勝手に出てくる脊椎の椎骨反射などを使って、進化に沿った背骨の波の動きを、改めてシンプルに一つずつ動かし直してサビ落としをして、背骨と四肢を波の連動で理想的につなぎ直そうと進化体操を実行いたしている次第です。

そうやって自然界の原理原則、自然法則みたいなものを見つけ出して、とりあえずそこに沿っていくことで、致命的な間違いを犯す可能性を最大限小さくしながら、後は整体の現場では相手の身体と対話しながら、何を優先するかというと、理論に基づいて「考えて」手当するのではなく、相手の身体の「整いたい欲求」「そのシグナル」のようなものに合わせていこうとするのが、私が選択して実行している整体の世界です。

そこに手を置いてもらったら、深い呼吸になる。つまり、呼吸の全体性を回復させる反射が出るのでその場所に手を置きます。

指をその一点に、その強さで「それしかない」という角度で押さえると、身体全体が背骨を中心にして一つにまとまるという状況が出てくるので、その点を指で押さえます。

押さえる手や指を当てるといっても、考えて手を出すわけではなく、自然にそこに手のひらが吸い付く、この角度しかないなという指の実感が強く持てる、その位置から手が立ち去りがたい感じがする、そういう感覚に沿って手を当てます。

必ずしも、悪い所・悪い部位・故障している部位に手が吸い付くつくわけではありません。

先月に家内が自転車でこけて両手首を骨折してしまった時、どこに手当てしようかと手が探すと、、、、(つづく)


生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

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