トンネル渋滞の解消法から整体を考える 2
【トンネル渋滞の解消法から整体を考える 2】
事故渋滞で、事故を起こした車が道を塞いでいるというのであれば、そこに原因がありますから私は耐えられるのです。
ところが、トンネル渋滞というのは安全確保のための減速の連鎖が、結果的に全く何も生み出さない。真夏の猛暑の中で何百台とか、何千台という車が、ただ移動することもできず、無駄に時間を過ごし、燃料を無駄にします。
その中には手前のサービスエリアでトイレに行かず、その後暑いもんだからコーヒーをがぶ飲みし、お腹を壊したり小便が溜まったりして地獄のような苦しみの中で、天を呪っている人もいるでしょう。何かを今日の何時に届けないと、ものすごい迷惑がたくさんの人にかかるというような事情を抱えていたり、病気の家族のもとに一刻も早く駆けつけようとしている人もいるのではないかと想像します。
ものすごい資源と時間の無駄だと感じると同時に、自分の車も渋滞の被害者ではあるものの、同時に加害者に組み込まれてしまうのです。
私がこのトンネル渋滞に関して、必要以上に悶々とするのは、トンネル渋滞というものは設計次第で避けることができると確信するからです。
私が考える方法は二つあります。まず全く動かない長蛇の列ができたときの方法です。なぜ長蛇の列になるかというと、前の車が少し動いてから、それを追いかけて自分の車も動かします。つまり、動き出すタイミングが数秒遅れます。1台につき2秒遅れるだけでも、30台の車で1分間遅くなります。
何が言いたいかというと、この動き出すタイミングの数秒のズレをなくすことができれば、10キロの渋滞は、10キロの渋滞のままで理論上は動き出すことができるのです。
具体的な方法としては、例えば車のラジオか何かで「渋滞解消20秒前」というようなアナウンスをして、秒読みをして「3、2、1、低速発進!」というふうにやれば、理論上は10キロだろうと20キロだろうとどんな長い列でも、同時にスタートさえすれば動き出すことができるのです。
そして、動き出した後は例えば「5秒で1キロずつ加速してください」という加速スピードの統一もできれば、そのまま10キロの長さの龍が動くように、列のまま、走り出すことができます。
さらに細かく設計するなら、ラジオではなくスマホのアプリの音声ガイドのようなものを使って、車列の先頭近くは、より早く加速するようにガイドし、後になるほど加速スピードをゆっくりするように誘導すれば、安全に最短で渋滞を解除していくことができるではありませんか。
もちろん、自動車によって加速性能は違いますし現実的には少し難しいかもしれません。ただ1台ずつの発進のタイミングのズレを合わせることができれば、渋滞が解ける時間を大幅に短くできる可能性があることはご理解いただけたかと思います。
問題はタイミングのズレなのです。するともう一つ解決方法があります。つまり、最初から渋滞を作らなければいいのです。(つづく)
生活整体研究家
進化体操と和の体育
津田啓史 拝
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