コロナの重症者の現状から読めること

【コロナの重症者の現状から読めること】

今回の投稿のグラフは、下記東洋経済オンラインさんから引用しています。
 東洋経済オンライン 新型コロナ国内感染の状況
 
テレビのニュースは、どうしても感染者(正しくは新規陽性者)が増えると、単発で増えたことを強調します。担当する人もそういう表面的な切り口の報道に嫌気がさしているんじゃないのかな。ぶつ切りの情報では意味が薄くて、流れで見ないとどういう方向に向かっているのかが分かりません。

今回は重症者の「流れ」だけ一度整理しておきたいと思います。

全国の重症者、第四波のピークは5月25日の1,413人でした。(第三波=正月明けのデータは入手できず)それがおよそ1,000人(正確には1,044人)に減ったのは6月4日でした。

【グラフ1】全国の重症者グラフ

一方第四波の時の大阪府の重症者は、5月4日に最大で449人でした。それが5月31日には367人まで減少しています。

【グラフ2】大阪の重症者のグラフ(ピーク時)

以下は、7月に入ってからの全国と大阪の重症者の動きです。

全国  大阪
四波 1413 449
7月 
1日 511  144
2日 501  143
3日 496  144
4日 491  148
5日 481  147
6日 480  150
7日 468  146
8日 441  125

全国陽性増
9日 428  122
10日 425  122
11日 432  121
12日 424  118
13日 412  115

大阪陽性増
14日 396  116
15日 376  108
16日 382  109
17日 378  108
18日 392  110
19日

【グラフ3 全国の重症者の推移 7月】

【グラフ4 大阪府重症者の推移 7月】

5月の第四波の時には、5月12日ごろに一日の陽性者が6,000人のピークで、重症者は2週間ほど遅れて5月の25日に最大の1,413人になりました。

さて7月の重症者です。

7月の最初ごろの時点まで、毎日の陽性者はずっと減ってきていましたが、それでも全国で一日1,700人ぐらい出ていました。そのあとはじわじわ増え始めて今3,000人を超えました。だいたい第四波のピークの半分まで来ています。

何が言いたいかというと、7月の新規の陽性者はあきらかに増え始めていますが、7月中のここまではずっと重症者は減少してきているということです。

ようやく「そろそろ下げ止まりかな?」というところです。なので、ここからの増え具合こそが注目しないといけないところです。陽性者が強烈に増えても、重症者の伸びがゆっくりなら、コロナのヤバさが少し低減しているということになります。

全国の新規陽性者のグラフの角度がぐっと上がってきたのが7月の8日です。大阪府の新規陽性者のカーブがぐっと上がってきたのが13日です。(週の平均値のグラフで見ています)

ということは、その増加が重症者の数になって出てくるのが全国では20日を過ぎたあたり、大阪では25日ごろになります。

細かい数字を拾えてなくてすいません。東京のことも書いておきます。

6月19日ごろの陽性者は400人ぐらいで、7月18日現在で1,000名(週平均)ぐらいに増えています。案の定6月末から重症者は増えていき、6月末だと一日40人から10日ごろは一日60人まで増えました。

ところがそこから一週間なぜか下がってきて、わずか5人ではありますが、重症者数が減っているのです。ワクチンの効果が出たのかどうかは専門家ではない私には分かりません。

【グラフ5 東京の重症者の推移 7月】

さて、今日の投稿は、別に「コロナの危険は消えたぞ」というようなことを強弁するものではありません。第四波に比べたら重症化の波が「鈍そうだね」というレベルのものです。

感染症の指標で何が一番気になるかと言えば致死率でしょう。致死率0.1%以下だからインフルエンザは国を挙げての大騒ぎにならない。

死亡者が減るにはまず重症者の数を見ておこうと思い、見てみたら「今のところ下がっているかも」ということになったということです。新型コロナの「ヤバさ」が下がればいいなと思っているから、そういう数字を探して、これから追っかけていこうということです。

今月下旬の重症者の動きにこれから注目しますからね、という前振りです。(つづく)


生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

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