(57)住み込みで貯金 その前にヨガ合宿研修

新しいお店は人で不足、私は資金不足などという事情を背景に、紆余曲折ありまして、結果的に私はその新しいお店で住み込みで働かせてもらうことになりました。飲食店なので食費はかかりませんし、住み込みなので家賃もただです。一年は働けばそこそこの貯金ができます。そうやって、途中で中断しないでいいだけの資金を貯めるという方針に急転直下決まりました。松江生活6年目が決定です。

ただ、そうなるとヨガの修行のスタートがまるまる1年遅れてしまいます。始めてから中断するのも嫌ですが、スタートが遅れるのも断腸の思いです。

そこで、もともと学びたいと思っていた沖先生の静岡県三島市にあった合宿研修道場で2週間受けてくることにしました。新しいお店のスタートが4月の下旬だったのでちょうど時間もあいていたのですね。

大先生のところでまず学ぶ。資金をためて大槻先生のところでじっくり勉強させていただく。さらに私のプランでは、3年ぐらいたったら辞めて、一人でやるか再度沖先生のところに行こう、そういうことを考えていました。

この連載の最初の方で、でヨガの合宿研修で想像を絶するぐらい軽い身体になったということを書いたのですが、それはこの後、沖先生のところに行ったときの経験を書いたものです。

沖ヨガというのは、沖先生がインドで学ばれたヨガを中心に、ご自身の経験された宗教体験や修行体験を加味して、総合的な心身の訓練法として再編されたものです。

三島の沖ヨガ修道場はそれを合宿研修で学ぼうというもので、結果的にものすごく満足して帰ってきました。

内容は早朝に起きて正座で読経。その後マラソンに滝行。朝は味噌汁一杯。日中はヨガのポーズに修正体操、武道的な訓練や特殊な筋トレ(強化法)。お昼は玄米菜食。夜はそば一杯。夜は講義や瞑想など、マンネリが来ないように絶えず内容を変えながらものすごく幅広いことを体験できました。

沖先生は基本的にたまに講義に登場されるだけで、いろいろな講義や実技はいろいろな先生が分担で担当されていました。ある先生の実技では、野口整体の活元運動や心身統一合気道の「氣で曲がらない腕」までが盛り込まれていて「俺が学びたいものは、すでに取り入れられているじゃないか、沖ヨガおそるべし。やっぱりヨガがスターでいいんだ」といたく感動していたのでした。