デスクワークやプランニングは改善できたかも?!
赤で書いたさまざまなアイデアや未処理事項を、一覧して優先順位の高いものを判断してから実行していくと書くと「いかにもよさげ」ですが、実態はそうはなりません。頭で考えたら良さそうなことも、実際にやってみるとうまくいかないことも多いです。
シンプルに言えば「どれが最優先事項か」というのがよくわからないのです。さらに時間を取って考えた結果でナンバーワンを決めたからと言って、すいすいと身体が行動していくスイッチが入らないのです。選んでも身体が動かなければ意味がありません。次々に関連してのアイデアが湧いてこなければ意味がありません。
結果としてうまくいったのが
「もっとも近い時間に思いついたものから手を付ける」
というルールでした。
何かが切りよく終わって次に何をやるかというときに次の行動がぱっと浮かんでこないときがあrます。そういうときに赤字で書いたのものうち、直近で書いてあることから問答無用でやるということです。メモには横書きで列記してあるので、すぐ上に書いてあることをやるということになります。
その項目が移動中だとか自宅でないとできないとかの「何かできない条件下にある」場合は、即一つさかのぼってその上に書いてあることをやる、というルールにしました。これははかどりました。何しろ優先順位を考える必要がないから迷わない。
分かったことは「今思いついたことと身体の相性はいい」「以前に考えたことと身体の相性は悪い」ということでした。ふっと浮かんできたことをぱっとやれると身体は快適な方に振れていきます。乗っていきます。「やるべきだ」と以前から「考えてきたこと」だとなかなか手がつきません。
計画というものをよくよく考えると、そのご立派な計画を立てたのは「過去の自分」です。同じ肉体なので同じ自分のような気がしますが、今の私よりも人生経験の少ない若造が立てたプランだったのです。
今の私は、その計画を立てた私よりも人生経験を積んだベテランなのです。(数十分とはいえ)現場経験の長いベテランの、もっとも最近の思いつきを尊重したらうまくいった、ということですね。
これら数カ月の試行錯誤で分かったことは、頭で考えて理想的に必要なことを網羅しようとしすぎていた、ということのようです。
デスクワーク改善のための方法がうまくいかなかったのは、進化体操講習で採用している講習の進行方法で採用している方法と同じ方法を採用して成功させようとしていたからでした。
進化体操の進行方法のスライド使用を「過去から考えてこれがもっとも効果的なはずだ」と「考えた」方法でやって、できるだけ体系的におさまりがいい方法を採用したために、デスクワーク改善法には効果がなかったのです。結果として、デスクワーク改善法でうまくいった現象を、進化体操の進行にスライドさせたら、そちらの方がいい。
出た芽(ふっと出てきたアイデア)を育てる(即実行する)。
その芽が伸びると、自然に次に必要な枝なり根っこなりが伸びるようになっていくようです。理想を思い描いて停滞するよりは、今ふっと浮かんできたこと(芽)をキャッチし、伸びている根っこをキャッチし、次に伸びている枝をキャッチする。
そういう展開が身体にとっては望ましく、少し長い目で見れば「最短距離を頭で考えて身体に無理強いする」よりは、蛇行しているように見えて実は自然に行きつけるところまでいきつけているようです。
【講座に応用してみたら】
12月1日に「少なくとも視野制限メガネにはなじみのある受講経験豊富な方々」が集まって、ご自身の大事にしている分野(スポーツ、介護、福祉、ヨガなどなど)に進化体操と和の体育をどう応用していくかという「研究会」に、この「やったことメモ法」を取り入れました。
4時間講習を兼ねた新しい実技の切り口を提案をして、実証実験を混ぜながら体感を深めてもらい、それぞれのご専門との接点などを提案しました。ラストの一時間弱で、「自主練」「自主研究」の時間を取りました。ご自分の専門分野にどう生かすかを自主練ないしペア自主練で探すという時間です。
ここに「やったことメモ方式」を取り入れてもらいました。結果的にすごく濃密でレベルの高い自主練になりました。問題意識や目的意識が明確になって、実験して確かめるという繰り返し、説明するとそういうことになります。
なんとなく覚えているのをやってみて「あと何やったっけ?」みたいな場当たり的な時間にはなりませんでした。単にやり方を習って面白かった、参考になりました、というのとは違いました。
「今自分が何をやったのか」ということを明確にする。
これが行動を変えて未来を変えていくには何より優先することのようです。「明確にする」とは、明確にしようと決意することではなく、例えばメモしていく、例えば口に出して言ってみる、そういう具体的な行動としてとらえた時、本当に効果を持つようです。そして、身体から浮かんできた行動をできるだけ早く実行に移す。
この切り口、まだまだ先があるようです。当分は追いかけることになりそうです。「整体総合基礎講座と熟練講座」 1月期の募集を開始しています。後半のご自身の希望目的に沿った内容を特に集中して練習していこうという「熟練講座」の進行には、この「やったことをメモしていく方法」を採用して、その講習密度と発展度を上げていこうと画策しています。
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