デスクワークもろもろ少しうまくいき始めたか?

下記は進化体操や和の体育とは関係のない「デスクワークの話」のようですが、実はこれは募集を開始した「整体総合基礎講座」の第二部「熟練講座」で採用する「自主練習で希望目的分野を深めていく際のレベルを画期的に上げていく方法につながる話なのです。

初心者向き体験講座以外ではぜひとも導入したいと思っている方法です。なので、「自主練のレベルを上げたい人」は熟読されておくとよいです。

前回のむすび・・・数カ月の試行錯誤は、ただ効果の出ない方法を効果が出ないということが確認できただけで終わるところでした。(の続き)

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実際にうまくいったのは、和の体育と進化体操の講習システムの中でいえば「発芽観察法」「芽が出た苗に水をやる作戦」の方でした。「マイクロスタート」も概念的にはかかわるかもしれませんね。

頭で身体に命令をして、頭が、「いいと思い込んでいる理想の動き」を身体に無理強いさせるという「外見だけそれっぽくする練習」では中身がついてきません。芯のつながりが生まれません。思いもよらない質のいい動きと出会うことがありません。

そこでほとんど力を入れないで、体操をスタートさせ、アクセルを踏まない状態でゆっくりと動いている中で、ふっと芽が出るようにそれまでにない大きさや質感の動きが顔を出したときにそこに乗っていくということを、進化体操や和の体育武術練習では行います。

実際のデスクワークや生活の中でどうやったかというと、「何をやるべきなのか考えてやる」という方法ではうまくいかなかったので、それを排除して、「やったことを片っ端からメモ(単純に列記するだけ)していく」ということをしました。(この方法そのものは10年ぐらい?前に思いついた方法ですが休眠していました)

この文章を読まれても、たぶんその効果は想像できないと思います。目の前にある「する必要のある事」をただやるのと、メモしていくのとでもう全然気分が違ってきます。「布団を上げて顔を洗いに行く」をただ実行しても「めんどくさいなあ」という気分がぬぐえません。なんの達成感もありません。快適感もありません。

ところがそれらの行為をメモすると、違うのです。実際のメモには字数を費やさず「ふとん ・歯」ぐらいしか書きません。そんな程度ですが、それでも書くだけで、かすかな達成感があり、充実感があり、書かずにやるのとでは全然違います。書く行為が「ゲームでポイントを獲得した」ような感覚になりますし、同じやるなら価値がることをとか、価値が高まるようにちょっと工夫したりていねいにやろうというような心理が生まれます。

そしてまた書くことを前提にすると、いままでスルーしていたちょっとした「きちんとしたこと」を実行するようになるのです。玄関の靴をそろえるとか、後回しにしようとしていたことをすぐにやってしまうとか、そういう変化です。いつもはやらなかったり雑になんとなくやるようなことを、念入りに目的によりかなうように質を上げる自分が出てきます。

そうやって普段やらないようなことなど、実際に何か行動を起こし、何をやったかを簡単に記録していくということを続けていくと、それがきっかけで次々に「やる必要のある事」「新しいアイデア」「書き止めておきたい原稿の内容」などが湧いてきます。結果として「仕事にのっているような状態」が生み出せるのです。

「やったこと」を書いていくと「まだやれていないやりたいこと」が浮かんでくるのです。基本ルールは「やったことを記録する」です。「思いつく」という行為をやったわけですから書いてもいいような気がする。そこでそれら「まだやっていないけど頭に浮かんできたこと」は赤で書いておくことにしました。

「やったことをその場で記録する」というルールを自分に課すとどうなるかというと、せっかくなら書いても気持ちいいことを書きたいという気持ちになります。「だらだらとスマホをみた」とは書きたくない。「返事が必要なメールをチェックする」という方が書きたい。(実際のメモにはメールチェックかメール、ぐらいの単語しか書きませんが)より気の利いたことをやったという記録にしたい、という前向きな見えないルールが生まれてきます。

で、次にぜひお話したいのは、そうやって「脳がオンになったいい気分でする必要のあることをやったらメモしていく」をやりながら浮かんできた「今すぐはできないけれども、やっておきたい赤字で書いたこと」をさらにどうするかという問題です。(続く)

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