そろそろ増えておかしくない時期

【そろそろ増えておかしくない時期】

過去考察してきたように、私たちの身体は細菌・微生物さえ取り込んでいて、免疫の一部に使ったりしています。消化吸収を助けてもらったりもしています。お肌をきれいに保つのに役立ってもらったりもしています。だから、空間殺菌の機械みたいなものが出てきていますが、長い目で見た時に本当にそれは正しい選択なのかなという思いがぬぐえません。

人の細胞の中に「ミトコンドリア」というやつがいます。高校の生物の時間に登場したような気がします。大雑把に言うと「エネルギーを生み出す」というとっても重要な役割をになってくれています。それですごいのが、このミトコンドリアというのは、もともとは別の生物だったという話なんです。

既報したように、人は細菌や微生物をあたかも人体の一部のように機能してもらっていますが、さらに一歩進んで細胞の中にまでとりこんじゃったのがミトコンドリアさんです。ありがとうございます。

このあと、だから鼻呼吸という話を書いていこうとしているのですが、今の時期の分析を数字を拾ってやってみたのでそちらを先に書いておきます。

1億2千万人の国で一日に数百人のPCR陽性者が出る。(陽性者=感染者ではない)仮に検査漏れが多く、実際にはその2~3倍の一日に1,200人の陽性者がほんとはいたとしても、人口で割れば十万人に一人です。感染可能な期間を10日とみて(ウイルスを外にたくさん排出するのは感染初期というデータが出ています)この瞬間感染させる能力がある人が12,000人いることになりますが、全人口からすれば1万人に一人しかいないというのが日本の現状です。

決して油断していい、ということが言いたいわけではありません。数字を見て整理をするとそうなるというだけです

そこから「なんか風邪気味っぽいな」というような人が、お出かけを控えたり人との接触を気を付けたりするとますます可能性は下がります。日本が1,000人以下百人単位の陽性者から爆発的に増えないのは、そのあたりの個人の努力が大きいのかなとほんとに感心しています。

だって国民が1億2千万人もいるんですよ。10人の人から11人にうつる=実行再生産数1.1だったとして8日で倍になります。2週間で3倍です。3週間で6倍、4週間で10倍を超えます。ほんのちょっと数字が上がるだけで爆発します。それが九月一か月一日600の上行ったり下行ったりで三桁から増えないというのはほんとに奇跡的です。

今、上の数字を自分で計算してみてびっくりしました。9月末1週間ごろの日本で、単純に10人の感染者がいたというモデルで考えると、その10人が結果的に11人にうつした、9人にしかうつさなかったみたいなレベルで増えたり減ったりしています。10人の感染者が、11人にうつす率で推移すれば、少し時間をおいて感染爆発するし、9人にしかうつさなければ、少し時間をおいて着実に確実に減り続けるのです。

つまり9月末から10月月初の日本(正確に言えばその10日~2週間前の日本)というのはプラスとマイナスが猛烈にせめぎ合っていたんだということです。めちゃめちゃ気を付けている人もいるし、マスク外して顔を突き合わせて大声で酒飲んでいる人もざらに見かけます。私自身も、感染防止行動にシビアな時もあればアバウトな時もあります。

それで一億人以上の人がいて一か月近くも増えたり減ったりで拮抗しているというのがすごいなーと思うのです。ちょっとバランスが崩れれば感染爆発してもおかしくないし、逆にするすると減ってもおかしくないのです。一億2千万人も人がいて、めいめいが勝手なことをしているのに、一か月にわたって拮抗しているのです。

ただ、まもなく9月の連休から二週間ぐらいの時期にはいります。バランスの取れていた生活から、行動パターンがわっと変わった連休中だったようです。だから、その微妙な拮抗を成立させていたバランスが崩れておかしくない時期にはいります。10月2日に京阪電車に乗ったら先週よりも明らかに混んでいました。立っている人の数が多く、平均年齢が低い。大学が始まったようです。京都の大学に向かう学生が増えました。オンライン授業も多いけれども、対面授業もある程度復活ということの反映なのでしょう。

影響は出ると覚悟しましょう。増えても予定通りです。それがその後どんな推移を見せるかでしょうね。(この記事は10月1日~3日土曜日午前中ごろに書いた原稿です)

続きは次回に。

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感染の水際対策「百分の一作戦」

●換気してウイルスを薄める 
●最終的に眼鼻口の粘膜にウイルスが付着しないようにする

そして、そこをすり抜けて侵入してきたウイルスに対しては、
鼻からのどになる守衛室と免疫警備員さんたちに活躍してもらうために、質のいい鼻呼吸で免疫機能を十全に働かせる

●鼻うがい
【動画】花粉症軽減も。鼻うがいの実演

●あいうべ体操など舌の活性化
【動画】インフルエンザを止めたあいうべ体操

●口にテープを貼って鼻呼吸で睡眠

というあたりです。まだご覧になっていない方はどうぞ。

 

 

生活整体研究家

津田啓史 拝