セルフ 皮膚の体操との違い 無意識力 陰と陽というコツを取り入れる慣れてきた人向きアドバイス皮下チューニング12
今回の動画はこちら
今回も少し慣れてきた人向けのコツを含めたお話です。
所ジョージさんの「目がテン」という番組で「座ったままできる皮膚体操」というのをやってました、と横浜講習で皮下チューニングを学ばれているぐっさんからメールを頂きました。
皮膚に注目しているところは同じようだけど、どんなんだろうとリンクのページを見てみました。
【所さんの目がテン】
座ってできる皮膚体操のやり方を宮田トオルさんが伝授
– To Be blog
https://tobeblog.net/megaten-hihutaisou/
ツボを押さえるところに、皮膚を動かすという視点を設けたもののようですね。
大きな違いはペースです。
一秒間に一往復ぐらいと解説にあります。逆に力まかせで速くやらないようにという注意書きでした。力まかせにやらないのは賛成。ただし速くやるのもなかなかいいものです、というのが皮下チューの立場です。
新型コロナのお話で、よくインフルエンザと比較してみてどうかということを書きます。それは新型コロナの情報だけみていたのでは実態がよくわからないからです。比較することで少しずつ特性が見えてきます。
皮下チューニングと皮膚体操では皮膚を動かすペースが違いました。一秒間一往復というのは「意識的にやりましょう」ということになるなと受け取りました。目的にしている場所にきっちり当てるというようなにおいがします。(創案者の方の真意はわかりませんが)
皮下チューニングは細かく速くです。
そうすると私は自分でも気づかずに「無意識的な手の動き」というものを求めていたんだなということがわかりました。手が機械のように勝手に振動する、そんな感じをもって良しとしています。
手に任せていたら、そのうちに場所や角度や圧力や方向を意識しないで微調整していく。そんな作用が整体の技法、人間の本能にはあります。それを引き出したいという狙いがあることが整理できました。
今「振動」と書きましたがこれもまた無意識に「よし」としていた方向でした。細かく速く動かすと、遠く離れたところまで振動が伝わります。一点を動かしながら遠くまで伝わる振動というものも重視していたんだなと気づきました。
●陰と陽
「皮膚の体操」で後頭部の皮膚を動かす(天柱を押さえる)という時に、頭を動かすとか指に頭を預けるという方法が紹介されています。なかなかいいなと思いました。皮下チューでも同様なことをしますが、そこには「皮膚を縮めて動かせる幅が広がるように」という意図がありましたから少し違います。
津田の講習会で新しい技法に参加者が挑戦されるときに、意識的に下手にやってから始めるという「へたれん」という方法があります。上手にやろうとして時間とともにずれていくことが多いので、わざと下手にやってからより正しいものに近づくという方が見当はずれの方に行かないのでお勧めしています。
東洋思想の「陰と陽を一体にする」という考え方ですね。
皮下チューニングに慣れてきた、気持ちよさもわかってきたという人はぜひそれを取り入れましょう。
たとえば「皮膚の体操」とも共通している、胸の横の皮膚を動かして肩こりを取るという方法です。動画の皮下チュー11でも紹介しています。
この時は特に姿勢の変化を誘導していません。胸の皮膚の動きをはっきりだそうとしたら、腕を内側に捻じって肩が前に入ってくるようにします。こうすると自然に猫背になって胸が縮みます。胸の皮膚が余りますから皮膚をしっかり動かせます。
これがお勧めの方法なのですが、その味わいをよりよく身につけていただくために一度逆に振るのです。斜め横に出した腕を外側に捻じり後に引いていきます。すると胸の皮膚は広報に引っ張られて伸び切ります。
当然ですがあまり皮膚は動きません。いったんこちらに振ってからその腕を内側に、肩を前に、胸を縮めていきます。そうすると腕の回転とともにより明確に皮膚が余ってきて動き出すことが感じられます。タッチのレベルが上がるのですね。
動画の皮下チュー10なら、首を倒して皮膚を余らせるということをやっています。
あれもいったん首を逆側に曲げて、皮下チューしようとする部分の皮膚を伸ばしてから再度タッチが当たっている側に曲げていく。すると皮膚の動きがより明瞭にわかるようになります。現場の情報が質よく取れるようになると、自然により高度な方、上手な方へといざなわれます。
陰と陽、下手(へた)と上手(じょうず)の組み合わせです。これができ始めたら、人の潜在能力にものすごく感動します。
今回の動画はこちら