政府がお金を刷って国民に配るのは意味経済への整体です 2

【政府がお金を刷って国民に配るのは意味経済への整体です 2】

整体(進化体操と和の体育)のブログではありますが、今は国全体という生き物がとんでもなく健康の危機だということで、無い知恵を絞って、かつもろもろ勉強して、どうしたらいいんだろうということを書いております。

 

健康道場のメルマガですが、延々お金の話を書いています。それは結局「人が動く」ということで国が成り立っているとわかったからです。そして人が働くことでただの紙切れのお金に価値を生み、だからこそお金が触媒になって人が働くという循環を生んでいるのです。

 

働くということを一時停止させました。すると自動的に人は働けなくなります。そうすると国民の集まりという意味での「国」という生き物は、血液循環が止まり、生死にかかわってきます。人の集合体の生き死ににかかわるので、これは整体をしないといけないという話なのです。

 

今、第二次補正予算などという単語が新聞やニュースに出ています。国の整体というのは「経済対策」と言われるものです。

 

ものすごく平たく言えば、国がお金を刷って国民に配れば助かるから、緊急時の避難として強制的に止めた分だけ、あるいはそれに近い額を配る必要があるということを言っています。それが今の国に対する整体です。

 

整体の中には「活法(かっぽう)」というのがあります。時代劇で背中に膝を当てて「エイ」とやったら、気絶していた人が息を吹き返すというあれです。国がお金を刷って配るのが「活を入れる」という整体になるのです。

 

そういうと、そんなことをすると国の借金が増えてこの国が財政破綻するということが言われます。国民に配るお金を外国に借りて配るとそのまま借金になりますが、国が刷って配っても国民の借金にはなりません。国民の財産が増えるだけです。

 

世界には、自分の国のお金を自分の国で刷れない国もあります。ギリシャが財政破綻したのはユーロの国だからです。

 

もちろん無制限にお金を刷って配ると、みなさん「馬鹿らしくて働いてらんねーよ」となるかもしれません。そうなるとお金の値打ちが無くなりますからハイパーインフレといって、信じられないぐらい物価が上がり破綻します。決して無制限に刷って配れという意見ではないことはご理解ください。

 

ですが日本はずっとデフレです。モノの値段も賃金も上がらないで何年も来ています。二カ月間働いていたら動いてたであろう金額を注入したって、つぶれかけの商店や企業が息を吹き返すだけです。ハイパーインフレになるはずがありません。

 

政府に「金くれ、金くれ」なんてあさましい、というような論調もあります。働かずに生活していきたいから金をくれ、というのであればそれはあさましいと思います。国民全員がその根性になったら国はつぶれます。私もそんな気がしていました。ただそれは個人のお金のことしか視点に入っていないからでした。

 

でも、私が今回述べているのは違う視点です。お金が動くことで、人が働く機会を生み出し、そして明日も働ける環境というものを維持して、その環境が、循環が続くことがまたお金に価値を与えているのです。働けるようにしようよと言っているのです。

 

お金というのは便利なものです。あなたが今日働いて生み出した価値で得たものは、すぐに使わないでも消えないのです。いったんお金という形に変えて後日使うことができます。

 

これを逆に考えれば、あなたがお金を受け取ることで、働けなかった期間を働いたことに置き換えるということができるのです。そうすることで社会の仕組みを壊さないですむのです。

 

たとえば高級クラブなんていままで贅沢してきたんだろう、高額な補償なんてするななんて意見もあったりします。ところがお店が一軒つぶれるということは、ママさんやホステスさんが生活する場がなくなるというだけでなく、家主さんも、酒屋さんも、食材屋さんも、果物屋さんも、花屋さんも、ブティックやきもの屋さんも、美容室も、影響を受けるということです。従業員さんの子どもが通っている学費も生活費もお稽古事や塾なんかも影響を受けるということです。

 

単独では存在していないのです。全身が有機的につながっている人体と同じなのです。

 

(つづく)