コロナ対策への希望が持てるか 3つのコロナ その1

【コロナ対策への希望が持てるか 3つのコロナ その1】

 

日本はロックダウンもしないのに死者数が少ないと評判?だと言われていますが、実は東アジアに限定すれば日本は大したことないのです。韓国も台湾は日本以上に少ない。ベトナムに至っては死者ゼロです。ゼロ。「ゼロ―♪

 

実は東アジアでなぜ死者数が少ないのか、ということが説明できるような研究がありました。もちろん、こういう研究は結論ではありません。発表して多くの人の目にさらされて議論されていくものです。そんな研究もあるんだーと一つの参考情報としてお読みください。

 

京都大学の上久保先生と吉備国際大学の高橋先生らの研究が「Cambridge Open Engage」に発表されました。中身をざっとダイジェストしてみます。いくつかのデータからこういうふうに推論するとつじつまが合うんじゃね?という仮説ですね。

 

研究によると新型コロナは

最初に現れたよわっちいへたれなS型
次に変異した無症状か軽症ですむK型
重症化する強毒性のG型

という変異の経過をたどりました。そして日本(やアジア地域は)とても早い時期に軽症で済むK型が実は結構まん延していたのです。ウイルス同士のけん制みたいなものがあって、優位な方がまん延していると、ほかのウイルスの流行はがくっと減るという現象が起こります。

 

今年の季節性インフルエンザ感染が少なかったのは(12月~1が中心)みなさんが予防に気を付けたからではなく(そのころはコロナは外国のお話しでしたから)軽症コロナに多くの人が感染していたから、インフルエンザにかからなかったという説明ができるのです。

 

つまりこの段階での新型コロナは「ごく軽い風邪S型」「そこそこの風邪K型」だったので、感染症の専門家が「新型ウイルスだ!」と警戒するような重篤な事態が起こらなかったのですね。医学会にとってはただの風邪だったわけです。

 

そしていよいよ肺炎が続出して重症化するG型というのが中国武漢で現れて、大騒ぎになって今日に至るわけです。さらに上海で変異したG型はイタリアに広がり、そこから欧州さらにはアメリカへと感染の波を広げていきました。欧州G型というそうです。

 

昨年11月から2月末ぐらいまで、中国から日本へは185万人の人が来日しています。はい、大阪も溢れかえっていました。心斎橋やなんばのDAISOでたくさんお会いしました。

 

これだけの中国の人が来日されたわけですから、当然この中にK型コロナの人だって当然相当数含まれていたでしょうから、結果として日本ではK型コロナの集団免疫を獲得するレベルまでいっていたというのが今回の研究の見立てです。そしてこのK型に感染していると、なんとありがたいことに重症化するG型への免疫も同時に獲得する性質を持ちます。

 

K型は感染力がそれほど強くはないので、その土地の半分強ぐらいの人が感染して免疫をもったら集団免疫、つまりその集団に感染が広がっていかないレベルになります。だたし、G型はもう少し感染力が強いので8割以上の人が抗体を持っていないと広がります。

 

なので、日本で風邪程度コロナK型にすでに感染して抗体を持っている人が五割がいたとしても、G型への集団免疫になるには足りず、その差の分だけは感染が広がってしまうというのが現在起こっているメカニズムの説明です。

 

欧米は日本に比べて中国からの渡航制限が早かったです。そのためにS型はすでに流入していましたが、K型感染者はあまり入ってこれなかった。

 

そしてここにすごい皮肉な現象が起こります。(つづく)

元記事のURLはこちら
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9bf6b7b1fcbeb4e1dd8f1a35dfb838c6ec773e2

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