私たちは1100万人の部下のいる社長です

●マイクロストレッチに向けて その1

★私たちは1100万人の部下のいる社長です

人の仕組みというのは、基本的に子孫を残すまで生き延びた生き物の仕組みを受け継いでいます。生き延びた、生き残った仕組みです。

危険から逃げる、食べ物を得る、そして配偶者を得て子孫を残す。そうやって仕組みが次世代に受け継がれていく。だから「自分はどうするべきか」なんていう概念は筆頭に来ない。もう反射的に危険は避ける、おいしそうなものは食べるか唾が出る、好みの異性には鼻の下を伸ばすようにできているわけです。

だからつねに、何億年かけて情報収集を磨いてきたわけです。今週の木曜日は四国講習。ピーチ航空の関西空港松山線がなくなっちゃったんですが、以前は何回か利用して、淡路島~瀬戸内海遊覧飛行がめちゃめちゃ楽しみだったのです。(ちなみにその航空路から鉄腕・ダッシュ島が見えるらしいと聞いたのですがついに発見できなかったのが残念)

それで、広い広い瀬戸内海を上から眺めていたわけですが、源氏と平家の勢力争いの際にはここが戦場だったんだなーと思ってつくづく感心していたわけです。考えてみてください、こんな広い海域のどこに敵がいるかわからない。帆掛け船か手漕ぎの船で海戦です。もし私が水軍の司令官だったら相手がどこにいるのか、という情報は死活問題として最優先で取れるような仕組みをつくるだろうなと思います。

 

★人の得ている膨大な情報量

情報情報と言いますが、人が五感から得ているすべての情報というのはどれぐらいあるかというと1秒間に1100万ビットです。それで人はどれぐらいの情報を知覚・認識できるか(意識の上に上らせることができるか)というと1秒間に40ビットです。

何かに気を取られていたら、目の前にあるものは見えているはずですが見えていない。何かを見つめていたら、騒音が気にならない。おいしさに気を取られていたら、腰の痛みを忘れる。私たちはあらゆる知覚情報の中から40ビット分のみが分かる。

1100万平方メートルの情報の中から、光の当たっている40平方メートルだけしか見えないというようなものです。認識力が40ビットだとすると、すべての知覚情報を意識に上らせて感じ取ると3日かかるという膨大な情報を毎秒処理しています。

身体は意識が認識しているいないにかかわらずに、その情報をもとに過去の経験から無難な反射をして生命を永らえているわけです。寒ければ震えるし、何かが飛んで来たらよける。口の中に食い物があれば唾液を分泌する。

 

★私たちは身体の声をほとんど聞いていない

言い換えると、私たちはほとんどの情報を捨てている。身体はキャッチしているんですよ。でも意識では捨てられている。そしてたぶん知らず知らずに「慣れた」情報ばかりを知覚認識して意識に上らせ、結果として行動も発想も変わり映えしないものになり、結果自分を変えたいと思っても変われない。結果を出したいと思っても得る情報の種類がいつも同じようなものだから変われない。

私たちは1100万人の部下がいる社長なわけです。そこから40人の部下の報告ぐらいしか聞けない。一人一人聞いていたら、1秒ずつ報告を受けても3日かかりますから。それでついついイエスマンの声ばかり聞いてしまう。裸の王様ですね。だったらどうしたらいいかというのは明日のメルマガで。

明日以降に語ろうとしていることの先をyoutubeで語っております。

 

【本日の動画】ストレッチの間違い① マイクロストレッチに向けて 大きくストレッチしないで身体を柔らかく。

 

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津田啓史(ひろふみ)