どこの情報を聞いたらいいの

●マイクロストレッチに向けて その2

★どこの情報を聞いたらいいの

さて、身体の声を聞くとしたらどこから聞いたらいいのか。あなたが身体株式会社の社長だったらどうしましょう。

人事や出世にしか興味がない、いいことしか言わないイエスマンでしょうか?ぶれない信念を持ち、かつ現場に精通し、必要とあらば苦言もいとわない半沢直樹のような部下でしょうか?(笑)

さて話題は一転して都市の話になります。

古来栄えた都市というのは、交通の要所で資源のあるところになります。奈良の都というのは今だと近鉄で向かうローカルな感じがしますが、その昔は大陸から瀬戸内を通って、大和川という水運があって、周りに豊富な山林があった。江戸以前の交通で、人と物資を大量に運ぶということになると船しかありません。

このあたりのところは竹村光太郎先生の「日本史の謎は地形で解ける」というようなタイトルの本が多数ありますからどうぞ。

 

★栄えたのは道がクロスするところ、集まるところ

それで、川の横ならいいのかというとそれだけでは足りないので、川で行けないところもありますから道路も必要です。それで栄えたところというのは、そういう交通路がクロスするところなのですね。

京都は淀川を従えて大阪と繋がり、琵琶湖の東で東日本へ、琵琶湖の西から日本海と繋がっています。大阪は瀬戸内の水運に淀川と大和川。街道も紀州に西国、京都を経由して東海道、丹波路もあります。

江戸が開けたのは、東京湾に流れ込んできた暴れ川の利根川を家康から家光の将軍三代の時間を使って千葉県の方に付け替えて水害を避けて農地と宅地を大幅に確保し、埋め立てしながら水運も整備し、東海道に中山道にと交通もすべて集まるようにしました。多数の街道が江戸でクロスしているのですね。

ちなみに、天下分け目の関ヶ原というところも東海道と中山道に伊勢街道など街道がクロスするところです。だから、勝った方が交通の要所を押さえられる要所だったので合戦になった。

ちなみに新幹線では大阪は通過駅になってしまいました。現実的かどうかは別にして、大阪を南北に貫く新幹線があったら大阪の沈滞はもう少しましだったかもしれません。(統計資料を見ると大阪は発展せず他の大都市よりだいぶと沈滞しています)それで現代だと航空路がメインなのでハブ空港、乗り換え機能が多数ある空港の都市が栄えます。

 

★腕や足の出発点からの情報は大事

すいません。身体の話でした。つまり身体運動を良くすると考えると、そういう交通の要所のような人と物資と情報が集まるところの情報を取ればいいじゃないか、ということです。

そうすると上肢、腕の行き先は様々ですが、腕の付け根は変わりません。裏は肩甲骨で表は胸骨です。足もせっせとお出かけしますが、付け根は変わりません。股関節・骨盤であり、仙腸関節です。もう一つ言えば身体を縦に貫く背骨です。

【動画】くらげ体操とマイクロストレッチでくにゃくにゃになった最近の津田の背骨

体幹トレーニングというのが重視されてきているようですが、それらの解説の文脈には「体幹を鍛える」「体幹から力を出す」「体幹を固めて」というような表現が多様されています。「体幹から情報を取る」「体幹情報を増やす」という表現はついぞ見かけたことがありません。(私の勉強不足の可能性あり。うのみにしないこと)

胸骨や肩甲骨、仙腸関節や骨盤が少し動けば、末端にある腕や足は大きく動きます。実際に大きく働いて仕事するのは腕であり足であるとしても、その起点である肩甲骨や骨盤が固まっているのと、しなやかに四肢の起点になるのとでは結果が違ってくるのは一目瞭然でしょう。一種の体幹トレーニングになるわけです。

という視点で最新の講座で「皮下チューニング」や「くらげ体操」という基本とセットでやっているのが「タイカントレーニング マイクロストレッチ」です。

さらに詳しいことは明日。

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動画も昨日の続きです。1分ほどの短い動画です。

【本日の動画】ストレッチの間違い(2)マイクロストレッチに向けて 大きくストレッチしない、力みなしで動けば変われます

家族整体・生活整体の普及推進
習慣化の技術 超遅速願望実現法提唱
くらげ体操と皮下チューニング

津田啓史(ひろふみ)