高校生に伝えた習慣化の技術を伝えた(はず)

【高校生に伝えた習慣化の技術を伝えた(はず)】

このブログ記事を書いているのは木曜日。明日の金曜日の東住吉高校で「習慣化の技術」についてもお話しをしている予定なので、生徒諸君のノート代わりに、金曜日に話しするつもりの内容をここに書いておきます。違うな。こんなことも話したいけど、時間が足りなくて多分話しできない部分かもしれない。

芸能文化科の講師を引き受けたのは、仲介してくれた2年生演劇担当の八木先生が津田がやっていることを面白がってくれたその気持ち、芸能文化科の先生方の熱心さなどがありますが、成績をつけないでいい、ということがなかなか大きい。

落第ラインが30点のテストを作って、全員が落第しないで100点までまんべんなく点数が散るようなテストを作って採点するなんてことは、つまらないなーと思います。

だってね、こちらが飯のタネに使っていることを出し惜しみしないでやってますからね。中身的には圧倒的にいいものなわけですよ。やればよくなるに決まっている。そういう中身を45点とか82点とかつけられない。

仮に中間テストとか期末テストというものをやらざるをえなかったら、2カ月ぐらいの記憶の分量しか確認しかできない。そんなもの将来を見据えればくその役にも立ちません。

もしも成績をつけるとしたら、技巧の多少の巧拙よりも、関連知識の記憶の多少の多寡よりも、「取り組み方」の一点だけですね。ものになる取り組み方をしているか、していないかの一点です。

学生時代というのは締め切りだらけだなと思います。テストやら試合やら発表会やら。それそのものは根本的に間違っていないかもねと思うのは、秋に授業で見る一年生諸君が、わずか二年後の三年生の夏の卒業発表会の時点で別人になっていること。だからイベントやらなにやらごとに付け焼刃でも間に合わせていくだけでも、ガンガン成長する。そういう年代でもあるのでしょうね。

でも、それらイベントはある程度年間計画で破綻しないような日程で組み込まれていますから、無理のようで無理ではない。ところが大人になって仕事になると、仕事が忙しければ一日にいくつもの締め切りが容赦なく来る。仕事がなく売れていなければ締め切りがないという悲惨な状態だって来る。

私の場合特にフリーですから、自分で商品・製品作って自分で売り歩くわけです。うまくいかなくても文句の持って行き場がない。実際にはさまざまな計画を立てても挫折することばかりです。そうやって挫折するばっかりだと困る。芽が出るところまでいろいろなことを続けるというのは切実です。だから、何十年と続けられるようになるにはどうしたらいいかの研究を続けてきました。

それで最近「これは」という方法がまとまってきました。徐々にレベルや強度を上げていくようなものから、ただやればいいもの、記録だけとるものまで入れれば十個以上の項目が毎日継続できるようになりました。半年前まではどれもやれていなかったか、たまにやれるだけだったものです。コロナ禍でこの先どうしようという切実さが生んだのかもしれません。

頑張って続けたものは、頑張れなくなったら挫折します。だから今回のは頑張らないで続く方法です。だから続いています。最初から必要量をやっていません。一定の効果が見込める強度や分量になるまで一か月二カ月かけています。スタートラインにつくまでに二カ月かかるわけです。そうすると必要量のトレーニングをするようになる頃には、習慣化するということが出来上がっています。これが大事です。

ものになるのは、さらにそこから半年一年二年というスパンで考えています。だから高校生向きだとは思っていません。ですが、もし高校一年生のみなさんが、この「習慣化の技術」で何かを始めたとしたら、卒業する頃にはなにかものになっている可能性は十分にあります。始めたことが、仮に20代いっぱい続いたらすごいな。うらやましいな。

手を付けない限り続けることはできません。続けていないと合う合わないもわかりません。修正もできません。改善もできません。こちらはもう秒読みで60歳ですから、頑張って息切れして挫折するよりは、とにかく続くことの方が優先です。そうすると70歳80歳まで続ければ結構ものになっているものが出てきそうです。そんなことを考えて、習慣化の技術を伝えます。

 

習慣化の技術
「記録なくして改善なし データ無くして成長なし」

【習慣化するステップ】
〇継続したいこと、習慣化したいことを選んだら、数値化して、最短時間、最小単位から始めて、一定のルールで増やしていき、毎日記録する。
〇続けていくうちに中身・内容・やり方を目的に合ったものに変えていく。
〇何か一つが継続・習慣化に成功したら少しずつ種目・項目を増やす
〇身体(整える・鍛える)→技(技術や知識)→他者とのかかわりの順に進めていくのがよさそう

 

どんなに素晴らしい身体調整法・健康法でも
継続しなければ本当の効果には出会えないから
習慣化の技術 超遅速願望実現法
を提唱する整体体育研究家

津田啓史(ひろふみ)