なくなるといい仕事

【なくなるといい仕事】

●なくなるといい仕事

世の中の多くの職業の中には、何があっても欠かせない仕事と、その仕事の目的を達成するとその仕事がなくなってしまうものがあります。

世の中から不正も犯罪もなくなれば警察はいらなくなるし、火災が皆無になれば消防はいらなくなります。

私の「整体・和の体育研究家」みたいなものも、世の中の人がみな死ぬ間際まで健康でノンストレスでニコニコと暮らし、溌剌と生きる人ばかりになるとほぼ不要になると思われます。

 

●道場、講習に来なくてもいいようにすることがゴール

だからこそ、自分の職業が不要になるような取り組みこそが至極真っ当なあり方であるといえます。

コロナで諸々考えることが多く、いつまた休業しないといけなくなるかとか考えていると、今道場ではひたすら整体にも講座にも来なくてもよくなるようなことを厳選して取り組むようになりました。来れなくなっても一人でなんとかなる、大丈夫という状態を作ることを考えて積み上げてきたということですね。

結果自分の肩書きに「家庭整体普及促進」みたいな文言を使うようになりました。

 

●マイクロストレッチは指導者がいらないセルフ整体体操

私は人への整体とセルフの体操の両方を行き来して研究して、その両方が深まる、高まるようにという形で歩んでいますが、ここ数ヶ月は皮下チューニングという家族にできる整体が先行して伸びていたのですが、ここへきてセルフ整体になる体操「マイクロストレッチ」が偶然生まれるなり、巻き返してトップを奪い返すというような展開になります。

前記したように整体師が不要な世の中を作る方向へ行こうという私ですが、つまりそれは体操指導者もいらない世の中を作る方向でもあります。

今日ブログで実際の感想の写真を掲載するのは、マイクロストレッチを初めて体験した芸能文化科一年生たちのその日の「身体表現」の授業の感想のごく一部です。

眠くなるぐらいにリラックスできた、頭が空っぽになった、首や肩までスッキリした、やろうとしていないのにかってに足が動く、気持ちがいいと大変好評ですが、見本と要領の解説には5分もかけていなかったと思います。

大袈裟にいえば、簡単な見本を見せて生徒諸君が、あらかじめ用意した空気圧のクッションにお尻を乗せたら、あとはほぼ放置したようなものです。

 

●非常に高い身体のレベルになる

にもかかわらず、こちらがマイクロストレッチで到達して欲しいと思っているレベル、体感にちゃんと到達しています。ただし、実際にやってもらった時間はせいぜい5分ぐらい。

【動画】マイクロストレッチ発現中の高校の授業の様子

もちろんさらに高いレベルも、深い集中も、他の部位を中心にする応用もあります。ありますけれど、まずはここまででも他のトレーニング方法を使ったとしてもなかなか来れるもんじゃない。それぐらいの無心度、集中度、没頭度、自発度、そして「整ったぜ」の度合いの高さでした。

つまりほとんど体操指導者の助けがなくても、ハイレベルな身体感覚で動ける調整法、トレーニング法ができたということです。指導者のいらないハイレベル体操です。

それが証拠に複数回受講経験のある方々が大半の定期クラスでは、マイクロストレッチを始めるとものの数十秒で無心で自動運転モードに入るので、私はまったくやることがなくなります。指導者不要です。土曜日にはベテランの人がほんと3秒で無意識スイッチが入ったのが明らかにわかったので、大笑いして確認しました。ほんとに3秒でスイッチ入っていました。

理想の体操です。基本ができるようになれば、もう自宅で一人ででもできます。もちろん、私の方も習いに来る人がいなくなっては生活が立ち行かないので、応用形や発展形のストックを持って、続ける人にも通う価値があるようにしてあります。ですが、もし万一感染防止に休業ということになったとしても、これさえ覚えておけば自宅で一人ででもけっこうハイレベルに体調を整えられるというところまでかなり持ち込めたと自負しています。

実際聞いてみると、マイクロストレッチを自宅でやるという人は、くらげ体操しかなかった時よりも格段に増えています。整体を受けに来られた方にその場で覚えてもらうということもやれています(全員ではないですが)

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感染者が増えてきていますが、今後年内の講座は、人に触れる皮下チューニングも足先限定ですし、そして時間の中心はこの一人でやり淡々と無言でできるマイクロストレッチになるので、今のところ予定の講座は全て予定通り実施の予定にしています。ただ現状の増加率は高いですね。内訳の傾向は土曜日の免疫・コロナのメルマガに書いたような次第ですけど。

感染者数以外の数値も見ましょう

 

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マイクロストレッチと皮下チューニング

津田啓史(ひろふみ)