自問自答 大谷翔平もやった9マス思考

「自問自答 大谷翔平もやった9マス思考」

マイクロストレッチは、進化体操の中のとかげ体操の変形です。進化体操によって得られる「人間に進化する前からある動物生物の身体性」を人に共鳴させたのがとろける整体です。この二つは表裏一体です。

さらに進化体操やとろける整体を深めるために役立った、さまざまな細かいワークやコツなどがあります。発見のベースは、日本の武術や整体によってもたらされました。そこで津田の手掛ける整体やトレーニングや物事の認識の仕方などをすべて網羅するものとして「和の体育」という概念を作りました。

和風の和であり、和合の和です。和するの和です。単独で和することはできません。自分の頭の中で完結しようとするから間違える。自他の最適な関係性を和と言います。自分がどうするかではなく、自他の間で何が適切かという切り口でとらえる「からだと感性育て」が和の体育です。

私が「どうするか」ではなくって、私とあなた、私と道具、私の意識と私の身体の間で「どうあるのがいいか」を追いかけるという物差しを持ちましょうという運動です。

さて臨時休業に入って2日、私は今後どうしていけばいいのかをひたすら自問自答していたわけです。だらだら考えてもよくないなと思ったので「9マスシート」とか「マンダラ思考」という方法を使いました。正方形を縦よこ3つに分割すると9マスになります。中心のマスに考えるテーマを置いて、周りの8マスに思いついたことを書くという方法です。

最初に書いた課題に8つのアイデアやテーマが浮かんだとします。つまりマスがすべて埋まった状態ができた。そうすると次にその8つのアイデアやテーマに対して、また8つずつ思いついたアイデアなどを書いていきます。やってみようと思われた方は、こちらを参考にしてやってみてください。

大リーグに行った二刀流の大谷翔平選手が、高校時代にすでにやっていたらしいですね。

だらだらと考えるよりはよほどいいだろうと、2日間必要そうなテーマが思い浮かんだらひたすら9×9のマスを埋めていきました。一枚の用紙に新しいワードや文章が70個ほど並びます。それが10枚以上になりますから、解決策や対策や問題点や調べることや勉強することなどがとにかく700個以上頭から出てきて紙に書かれたということです。

自問自動すること二日間。回答すること700問というわけですね。この文書が「9マス思考=マンダラ思考」のテキスト本だったら、「すっきりと頭が整理されて、新しいアイデアが出て、解決策が明快になって成功しました~!」となるのでしょう。

でも実際にはそうはなりませんでした。だらだら考えるよりは圧倒的に数が出ていますからよかったのですが、明日からの自分の指針がすっきりと確立されたわけではなかったのです。

極端に言えばそこにあったのは、冒頭に書いたように今までもやろうやろうとして結局進まなかった過去のプランの残骸や食べ残し?の山だったのです。そしてなぜそうなるのかがうっすら見えてきました。

生活整体研究家

津田啓史 拝