厳冬期の体調を変える方法 2

「厳冬期の体調を変える方法 2」

妊娠出産で大きく骨盤が動く。ふだんの整体では調整できないような骨盤の状態でも、そういう大きく動く時ならば、ほかの時は決してできないような一気呵成の体質改善も可能だ!ということで出産時の起き上がりの時期を見極めてもっともバランスの取れた時に起きるというような方法が書かれています。

一人の子どもを生み出すときに大きく骨盤は開く。そのあと急速に閉じてくる。ちょうど左右がそろった時に起きればその人にとって生涯頼りになるいい骨盤になる、というような発想です。(すごい発想ですが、よほどの眼力がなければ指導は無理だと私はあきらめています)

話は冬場の健康法です。つまり「時期」によって身体は違うから、それを生かそうというお話です。夏場の水を強調されないのは「空気中にいやっちゅう程水分がある」ということでした。逆に冬場は空気が乾燥します。湿度が低くなります。そうすると身体も乾いてくる。のどの渇きのことではなく、身体の渇きです。筋肉が張る、固まる、関節がギシギシする、冷えやすくなる、肌が乾燥する。こういった状況のことです。

そういう時期だということで野口先生はこう考えられたようです。(いろいろな原稿から津田が想像)

「冬場は空気が乾燥する。だから実は身体は水を欲している。夏場は飲んでも飲んでも汗に化けて出ていく。冬場はそれがない。だったらいい水の飲み方をすれば冬場の方が身体に水が満ちる。だったら冬は水の飲み方を工夫して体調を変えてしまおう」という具合です。

地球上に生命が誕生した背景には、地球に水があったことというのが決定的に大きい。また、生まれたての赤ちゃんになると水分が80%もあります。高齢になるほど水分は減っていまして、たしか60%を切るぐらいになるはずです。

つまり水気が多いほど若いと言えるわけです。だったらがぶがぶ水を飲めばよかろうというのが表面的で短絡的な現代人の発想です。本気の野口先生は「吸収しやすい時期に、吸収しやすい方法で飲む」というところまで掘り下げられました。

ここで愚痴ります。昨日のブログの初めのところで野口先生のことを「2~3回生まれ変わって追いかける予定」と書きました。はい、それは今生ではとうてい無理だからです。3回生まれ変わっても難しいかもしれません。(下記文中 …続きを読む をclick!)

厳冬期の体調を変える方法 1

推定ですが、野口先生は例えば背骨の椎骨の何番目がこうなっているというようなほんのわずかな差異で、この人は干からびているとか、水が満ちてきたというようなことも判断できたようなのです。もともと私が野口整体に憧れて勉強したいと思ったのはそこの部分です。
(つづく)

 

生活整体研究家

津田啓史 拝