差というエネルギーを使えばいいんだ! 前編

新大阪健康道場は、大阪府の外出自粛要請を受けて、基本的に年初11日月曜日までは通常のとろける整体、定期クラスとも休業いたしますとお知らせしていましたが、今週の水曜日木曜日と過去最高の新規陽性者数を更新しています。
当面は無期限で休業ということにせざるを得ないかと判断しています。

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「差というエネルギーを使えばいいんだ! 前編」

さて陽の回答です。と書き出しましたが、全然違う中身になりそうな気がすることをあらかじめお断りします。

高校生が進学先を考える時期に「将来自分が何をしたいのかよく考えなさい」などと親とか担任の先生が言っているのを見聞きします。

しかしながら世の中をよくよく眺めてみると、「自分がしたいことをやりながら、ちゃんと食べていける」という人は実にまれであろうと思います。

プロ野球の球団に入れたとしても5年も6年もほぼ二軍ぐらしだったとすれば、「好きな野球で年俸は得ているけれども(しかも少ない)、一軍でプレーするという夢はかなっていないので、プロ野球の世界に身を置いたことで、余計にストレスフルで挫折感を抱え込むことになりかねません。

大きな会社や自治体などの組織に入れば、その規模が大きければ大きいほど自分の好みや適正と全くかけ離れた性格の部署になる可能性は大きいです。では逆に私のように個人でやっていれば、会社であれば部署やほかの人に振れるものをほぼ全部自分でやらなければいけないので、やはり「これが好きだ、これがやりたい」ということだけに専念していれるわけでもありません。

ということは、よほどの才能と幸運に恵まれていない限りは、好きなことだけやって生きていけるというのは、やはり稀有なことです。ということはそれを軸にして将来設計をするということは正論のようで、実は暴論であることがわかります。

つまり「何がやりたいか考えて出てくる」なんてものはもともと湧き出たものではないので、却下してよろしいということです。逆に言えば、寝ても覚めてもそれがやりたいというものがあるのであれば、一度はそれを軸に考えるのもありだとは思います。

ですが一般的には「やりたかった「こと」に専念して食べていける」ということを目指して将来を考えると、その実現可能性というのは極めて低い。そして、社会全体を考えるなら、国民全員がプロスポーツ選手になる夢をかなえようとする国になったら、もう国は成り立たない。みなさん、それぞれ思い描いていなかった職業だろうと、社会を維持するために必要な人数は分担して社会を支えていかないといけない。

かかる現実を踏まえるならば、好きなことを目指すという生き方よりも、どのような職場職業境遇環境になろうとも、自分が楽しくなっちゃうような「取り組み方や取り組みの能力」を備えている方が圧倒的に自分の使い勝手がよいということになります。

というあたりまで論が進むと、前回までに書いてきた「引き寄せられる法則」の方がいいんじゃね?というのとようやく接近してきます。

自らの中から行動を引き出すためには「欲求」が湧いてくる必要があるわけです。引き寄せられるためには、対象がいるわけです。そして、対象を設定すると、必ずそこには少なからずの「差」というものが生まれます。差というものはそれだけでエネルギーです。

高さの「差」というのは位置エネルギーというものになります。ダムで水を高い位置にためると、流れ落ちるときにエネルギーが生まれるので、それで発電機を回せば電気が生まれるなんていうのはその一例です。
(つづく)

 

意識の持ち方を整えるのは頭の整体だから
生活整体研究家

津田啓史