国を元気にするお金の考え方 6

新大阪健康道場は、全国的新規陽性者数が増えている状況、特に大都市部での医療体制がひっ迫していることなどの状況を受けて、当面はいつまでという期限を定めないで休業ということにさせていただいています。

コロナの新規陽性者数について、大阪府の数字を観ながら書いています。水曜日は506人で1月の水曜日としては最低でした。ただ大阪で一日600人台が続いたのが7日からの金土日でした。明日以後どうでしょうね。

関東中部四国中国のみなさんの地域も、そろって下がっていきますように。2週間ぐらい下降線が続いてくれたら、また再開を検討できるのにと思っています。

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「国を元気にするお金の考え方 6」

供給力が大事だということは、この春全国民が痛感したことがあります。マスクやアルコールが手に入らないという状態です。海外、特に中国からの輸入に頼っていたために供給不足になりました。するとどうなったかというと、マスクの値段がどんどん上がりました。

筆者が子どものころに、オイルショックというものがあって、トイレットペーパーが無くなり値段が吊り上がりました。

モノが少なくなる(供給力が減る)とモノの値段が上がります。ということは、お金の価値が下がるということです。収入が変わらず、モノの値段が上がると、相対的に貧しくなります。

人体で言えば高血圧です。お金の量を増やさないと物が買えません。「金圧」を上げないと物や人が動かないということです。これは健康ではありません。物が買えない状態がインフレという経済用語で言われる状態だと理解しました。逆に物が売れない、お金が動かない状態は低「金」圧ですね。これは経済用語でデフレなんだなと理解しました。今、日本はここ何年もずっと低金圧です。

ここ最近の一連の投稿は、「政府がお金を刷って配ったらあとあと財政破綻してもっと困る」という論が、本当に正しいのか、大丈夫じゃないのかということをずっと考えてきて、見えてきたことを書いています。

そうすると、この国に住む人にとって、一番避けなければいけないことは、供給力が損なわれてしまい、食べ物をはじめとして、それら生活に必要なものを全国津々浦々までいきわたらせる仕組みが損なわれる事態だと見えてきました。

シンプルで豊かな村が、もっともっと多様に生産性(供給力)を上げることで、さらに多くの人口を抱えても大丈夫になるというモデルを考えました。

役割分担を多用にして、多彩にして、専門性、技術力を上げればそれは可能になるとシミュレーションできました。そして、それを促進するのに、通貨・貨幣があることで時間を前倒しにしたり(借金や投資で順調に回りだしている状態を仮に先に作ってしまう)することで、加速できたり、貨幣による利益の競争原理で技術革新にスピードを与えるなどの効果があったんだなとわかりました。

つまり、ただの紙切れやただの預金通帳の数字という何の実態もないものをあえて使うことで、供給力という実態を発展させることに速度や力を与えてきたとうことが分かりました。

ということは、その通貨や貨幣が活発に動かないという状況を放置すると、供給能力の発展を減速させるだけではなく、失われることに直接つながってしまうということが予想されます。

お金が動いていくことによって促進したものは、お金が動いていくことを止めると衰退していくということです。

農業も漁業も運輸も商店も工場も、お金によって運営されています。お金が足りなくなれば、それらは倒産、破産してしまいます。するとそこが担っていた生産や供給が失われてしまいます。技術や能力を持っている人が、それを発揮する場所がなくなってしまいます。

それらの傾向が大きくなるほど、生産能力や供給能力が損なわれています。するとマスクやトイレットペーパーの例でわかるように物価が上がります。給料は変わりませんから、どんどん貧しくなります。物が買えなくなります。すると生産する方も儲からなくなります。ますます悪しきスパイラルに陥ります。

そうすると、ますますお金の価値がどんどん下がります。今お金をけちることで、近い将来お金の値打ちを下げてしまい、もっと大きな金額を失う可能性だってあるのかもしれません。
(つづく)

 

個人の整体を研究すると、国も整体が必要だと思わざるを得ない生活整体研究家

津田啓史