自己実現の技術7 挫折の抜け方2
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新大阪健康道場 津田啓史
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「自己実現の技術7 挫折の抜け方2」
年が明けた1月ぐらいに、またランニングを復活させようと思い立ちました。さて、その結果はというと、、、の続きです。
●つらいことに耐えれば、つらいことが減る理論
結論から申し上げます。実にあっさり復活することができました。もちろん頑張って再開させたわけではありません。
「少量でスタート」「少しずつ増量」「結果を記録」という先に述べた方法をベースに使いました。(初めてやった時に比べれば少しアバウトでしたけどね)
それで、少しだけ考えたんですね。もともと疲れるようなペースでは走っていないし、途絶える前の距離を走ろうと思ったら走れる感じだったので。
でもこの「前もやれたんだから今度もできる」という考え方は、ちょっと私自身の過去の経験と合わないです。
昭和頃の東京六大学の猛練習で有名な野球部の監督さんが、理不尽なまでに厳しい練習をさせて「社会に出てから、何があってもくじけないように、これ以上はできないぐらいやっているのです」というようなことをおっしゃっていました。
少なくとも私には当てはまりません。つまり「つらいことに耐えたら、つらさ厳しさに対する耐久力ができるからいいのだ」という理論です。一度乗り越えられたら、それより少しでもましなことは耐えていけるのだという論です。
●徒歩で日本を縦断したのですが
高校生の時、冒険家の植村直己さんの本の中で、植村さんが徒歩で日本を縦断したことを知り、大学生の時ぐらいしか絶対挑戦できないだろうなと思って、20歳の時に挑戦しました。
無事完歩はできましたが、まあ朝から晩まで頭の中は「暑い」「寒い」「まだ〇〇キロしか進んでない」「足痛い」「ご飯何食べよ」「眠い」「異性のこと」です。
三大本能の「食欲」「性欲」「睡眠欲」と不平不満の「痛い」「眠い」「休みたい」で終わりです。
深く人生を考える余裕などまったくありません。
なので旅の後よく「それだけつらいことをがんばれたら、これからなんでもできるよね」というような大人の方のご意見を聞きましたが、まったくそうはなりませんでした。
そんなもん、「人生に一回だけだ」と思うから耐えられたようなもので、途中でやめたらめちゃめちゃ大きな挫折感を人生に引きずる怖さがありましたし、とりあえず進めば終わるというものでしたから、やれただけです。
つまり「あんなにつらいことに耐えられたから、何事もつらくなくなる」というものは成立せず、「あんなに毎日しんどい、痛いことはもう二度とできない」が成立したのです。だからなんの自信にもなっておりません。
人からはつらそう、大変そうだと見えるようなことをやりながら、ご本人にとっては興味と関心とが日々噴出しており、少しもつらくない、毎日楽しいというのであれば、それは自信になるというか、そもそも苦痛がそこにない。
これならば値打ちがある。それは野口晴哉先生も言われていることです。
人間の心身の反射の仕組みで、ストレスなく毎日の仕事を進めていくことも整体です
生活整体研究家
進化体操と和の体育
津田啓史