紙一重で助かった?その2

【紙一重で助かった?その2】

残金ラスト100円というところで、支援の手とぎりぎりつながった方のお話です。

その方は、昼間は図書館に行って時間をすごしていたそうです。そこで新聞を読んで情報を集めていたら、職や住まいを失った人をなんとかしようとしているNPOの存在と連絡先を見つけました。

でも、携帯電話は既に止まっています。最後の手段として、コンビニにある30円のファックスでそのNPOに連絡を入れました。自分の簡単な状況と、昼間はこの公園のこのベンチにいる予定にしています、というようなことを書いて、支援の手と何とかつながることができたということでした。

本当に、まさに紙一重のところです。ファックスの紙一枚で助かりました。

そのギリギリの手が届いたのは、たまたまの成り行きでそのボランティア活動に携わり、止めるに止められなかったSさんの活動があったからです。そういった人をなんとか生活できるような制度はあったとしても、それを個人とちゃんとつなぐところまではお役所はやってくれません。そこまでの余力がないのでしょう。

Sさんの活動をFacebookで見て、ほんの少しだけでも応援寄付しようと思ったのは、災害救援のささやかな経験があるので、Sさんの活動というのがめちゃめちゃ厳しい活動だなというのを想像できたからです。

水害や地震の被災地に行って2週間とか1ヵ月とか張り付いていたら、少しずつでも片付いていくのです。また、ショックと不安で打ちひしがれていた被災された方が、土砂に埋まっていた家が掘り出されて、見違えるようにきれいになっていくのをみて、どんどん笑顔が増えていきます。

やれることをほんの少しやっただけでも、過分なまでに感謝されたりします。ある意味時間とともに報われることが多いのです。

でもSさんの活動というのは、終わりが見えず、やってもやっても新しく困った人が出続けるような活動だなと思ったのです。これはやっていてかなりきついぞと感じていました。

実際に、支援をつなげようと約束を取り付け待ち合わせをしても、もちろんいろいろな事情があるのでしょうけれどもそこにその人が現れないというようなことも少なからずあるそうです。

まぁ何が言いたいかというと、例えば熱海の被災者の方は本当に大変だと思いますが、あれだけの視覚的にインパクトのある災害だと、それなりの支援というのは届きます。

でも、ほんの少しのボタンの掛け違いのような感じで、あれよあれよという間に職や住まいがなくなり、あれよあれよという間に携帯が止まり、お金がなくなり、今日どうやって生き延びようかと考えるような人が少なからず、この国にはおられるようだということです。こういう人にちゃんと手が差し伸べられる国で生きていきたいなということです。

オリンピックを開催するためにかけてきた予算と労力の何分の一以下で、そういった人をなくしていくことぐらいできたんじゃないかというようなことを思いました。

安心安全なオリンピックを開催できる能力で、そういった生活困窮者も安心安全に生活していけるようにぜひ進んでいってほしいと思います。

ということで、道場にある「災害救援活動支援募金」の中から、Sさんに持ち出しになっているようなガソリン代やら何やら使ってもらえるように少しだけ寄付させていただこうと思っています。

私がもう少しインターネットや動画に詳しくなって可能になったら、ズームか何かで実際にSさんのお話を伺ってYouTubeにあげるみたいなこともしたいなと思っております。気長にお待ちください。(つづく)


生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

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