トンネル渋滞の解消法から整体を考える 3
【トンネル渋滞の解消法から整体を考える 3】
「問題はタイミングのズレなのです。するともう一つ解決方法があります。つまり、最初から渋滞を作らなければいいのです」から続きます。
渋滞の先頭はトンネル前の減速でした。前の車の減速する速度変化が大きいほど、前の車にぶつからないために、より大きく速度を減らさなければならないという条件が、車を止めなければいけないという状況を生み出しているわけです。
ということは、減速する速度変化が小さいほど、前の車に衝突する可能性が減りますから、1台ずつの減速度合いを減らすことができます。ゆっくり減速するのであれば、急に距離がつまりませんから渋滞にならない。つまり、諸悪の根源は急激な減速にあったのです!
急激な減速が何十台か続いた結果、1台の止まらざるを得ない車を生み出します。そして1台止まってしまうと、後は再び走り出すタイミングのズレで、停止した車の台数がどんどん後に伸びてしまい、渋滞が解除されるまでの時間が長くなります。
ということは、理論上、速度変化というものを少しにすれば、止まってしまう車を生み出さないで済むのです。
だとすれば、渋滞を解消するために、同時に一斉に動き出してゆっくりと加速スピードを合わせていくということの逆をやれば、そもそも渋滞を発生させなくて済むということになります。
急にゆっくりになるから後が詰まっていくのです。ということは、ゆっくりと減速してゆけば詰まらないということです。
トンネルの10キロ位手前から(以下に述べる数値は学術的な根拠のないイメージです)1キロ走るたびに5キロ減速します。細かく言えば200メートル走るたびに1キロ遅くします。
そうすると、元の速度が100キロであれば、10キロ先にあるトンネルの入り口付近では時速50キロになっているということになります。
トンネルの1キロ手前の時速55キロの地点から再加速するということにすれば、60キロです。そうすると無意識にトンネルの入り口で減速したとしても、55キロで抑えられますから、1キロ後方の55キロ集団とは速度変化が出なくなります。
高速で走れば走るほど車間距離というものが必要になります。10キロ手前から減速を始めることで、車間距離が短くて済みます。そうやって、あらかじめ車間距離をシェアして縮めておくことで、全体が受ける影響を小さくしていけます。
逆に言えば、制限速度を超えて高速でスピード違反をしている車が多ければ多いほど、その速度変化は大きくなり、衝突を避けるために、後ろを走っている車は大幅に減速しなければならなくなるので、どんどん減速幅が大きくなってより短時間で速度を0にしなければならない車を生み出すことになります。
長々と書きましたが、すいません。簡単に言うと
○どんなに長い渋滞でも、1・2の3で超低速で同時に動き出しさえすれば、その渋滞は動き出すことができる。
○その先にトンネルがあったとしても、その時に走っている車の台数に応じて、そのすべての車が事前に協調して、事前に必要なだけの減速をしておくと、トンネル渋滞は起こらない。
ということなのです。つまり、全体を上手に誘導さえすることができれば、避けることができるはずの不幸を、ゴールデンウィークや帰省シーズンや、大型連休等のたびに日本中で引き起こして、全員が加害者で全員が被害者だというこの図式が気持ち悪くて残念でたまらないのです。(土曜日日曜日は一度別の話題になって、月曜日にこの続きに戻ります)(月曜日につづく)
生活整体研究家
進化体操と和の体育
津田啓史 拝
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