ダチョウはアホだが役に立つ 2

【ダチョウはアホだが役に立つ 2】

そんなアホなダチョウは、恐竜から枝分かれしたぐらい古いのです。そんなアホなら簡単に絶滅しそうなのに生き残りました。なぜ生き残ったかというと、未発達の強さのおかげです。(ここのところが進化体操と共通するので、びびっときたわけです)

ダチョウの免疫というのは、さまざまに分化して発達した人などの免疫よりも、ずっとずっと原始的でアバウトなのです。人の抗体が「金属製の精密なキー」だったら、「どろをこねてつくったキーに似たもの、でも丈夫」ぐらいのものです。(津田のいい加減な解釈)

余分に長くてきちっとしていないらしい。たとえば剃刀と包丁だと使う用途が全く違いますよね。ああいうのが発達した人間の抗体。ダチョウの抗体はマタギが使う山刀みたいなもので、それ一本で何にでも使うというようなものです。(津田のいい加減な解釈)

長さも余分にあるし、柔らかく変形するので、ウィルスや細菌などが入ってきたときに、きちんとした鍵であればきちっと鍵穴に収まらないと使えないのと全く違い、適当に変形して通常ではくっつかないところでも容易にくっついて無力化してしまいます。

高度に発達するほど特定の場面ではすごく力を発揮しますが、条件が変わってしまうと全然役に立たないなということがあります。原初的、原始的、未発達だからこその強みというものがあるのですね。

そういった強力な「抗体力(津田の造語)」を備えているわけです。

その強力な抗体力で、黄色ブドウ球菌を抑える作用を持つ抗体を混ぜると、これがアトピー用の化粧品になり、毛根を弱らせる作用があるものの抗体をブレンドすると、60%くらいの人に効く薄毛に効果があるハゲ止めシャンプーもできているそうです。

前回確か経済効果400億とうろ覚えで書きましたが、この後編を書くにあたって読み返したら700億円でした。

ダチョウの抗体を作る方法としてはウィルスや細菌の遺伝子情報を使って、ウィルスや細菌の一部分だけのRNAをつくります。ウィルスなどの人の細胞にくっつくタンパク質の遺伝子情報ですね。これって今打っているワクチンとメカニズムは同じです。

人に打つのではなくって大腸菌にくっつけ、大腸菌を通して遺伝子を大量に増やし、カイコなどの培養細胞に入れます。そこで出来上がったタンパク質をすりつぶして取り出したものが抗原になり、ダチョウに注射するとダチョウの中に抗体ができるということです。

全く同じとは言えませんが、このダチョウ抗体を作る手順の中にも、新型コロナのmRNAの技術が使われているんだなと読み取りました。

もちろん、人間の細胞に直接働きかけようというワクチンと、大腸菌やカイコ等を通して抗原を培養するダチョウ方式とは全く同じとは言えませんが、細菌やウィルスの一部分の遺伝子情報を使って進めていくという技術の部分は同じです。

何が言いたいかというと、だから新型コロナのワクチンは安全だということではないのですが、「遺伝子操作をするワクチンだ」というような言葉だけで耳にすると、とても怖いものだという印象が強くなるということです。

ところが、それが大腸菌に働きかけるとかカイコに働きかけるというと、メカニズムは同じですが、そこまで恐ろしい技術だという印象が生まれてこないんだな、というところが私が感じたところです。(予定変更してもう一回続きます)


生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

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