ダチョウはアホだが役に立つ 3

【ダチョウはアホだが役に立つ 3】

このMessenger RNAという技術は、例えば京都大学の山中先生のiPS細胞を実用的な技術として使えるようにするためにも使われている技術だそうです。

だから「遺伝子情報を操作するワクチン」と聞くととても恐ろしい感じがして、「iPS細胞にも使われている最先端技術を使ったワクチン」と聞くと、何か安全でとても効果的だという印象を受けてしまう。ものは同じだけどもどこに光を当てるかで、見え方が全然違ってくるんだなということが体験されました。

この「ダチョウ」の本に紹介されているものの中には、既に実用化されているものも多く、また塚本先生は、例えばがん細胞に効果的に取り付く安全な抗体治療みたいなものができないかということも言及されていました。なんかいいなあと感じます。

それこそ安心安全なもの、そして効果的なものを作ろうとすれば、一年や二年ではできないんだろうと思います。気長に待ちたいなと思います。

話は大きく戻って、ダチョウの抗体は太古の鳥の原初的な免疫だからこそ強力なんだ、というところに少し戻ります。

これは、私が進化体操(←click)をお勧めしている考え方と全く同じです。直立二足歩行の人間になる前は四本足で走っていたご先祖様でした。

その前にはおそらく開閉運動をして進むご先祖様がいて、その前には横8の字のねじり運動で進んでいくトカゲ的なご先祖様がいて、その前には海に戻って左右に身体を振って進んでいく魚のご先祖様がいて、その前には伸び縮みしかできないようなクラゲやなまこのようなご先祖様がいたわけです。

こうやって進化を遡れば遡るほど、シンプルな運動になります。そのベースにあるシンプルな運動が十全に働いてこそ、その後の世代の動物がメインに使っているさまざまな運動の形が万全に動けるんだ、というのが進化体操の考え方です。

そう考えると、移動という動きの第一歩は、おわん型に平べったくなっているので少し分かりにくいですが伸びと縮みの動きしかできないクラゲの動きだということになります。

クラゲというのは神経細胞はあるけれども脳はない。ダチョウ以上にアホです。(クラゲさんすいません、クラゲさんにとっては必要なものは十分に備わっていると思います)

クラゲが唯一持っている運動としてのシンプルな伸びと縮み。これを一言で言えば「弾力」ということになります。

ところが、人間が全身の根本的な弾力を取り戻そうとしても、人間には癖づいた硬さが全身のあちこちに散らばっていますから、なかなか均一に力が抜けきらずに、クラゲ的な柔らかさに戻ることができません。

いきなり、クラゲまで遡っても、なかなかうまくいかないということです。

そこで進化の過程のちょうど中間あたりにあり、海から陸上に出て重力の洗礼をくらい、負けじと力強い動きに切り替わった(魚は水の中で浮力があるので陸上ほどの筋力はいらない)トカゲの動きがベースになっているのがマイクロストレッチの登場です。(捻り運動です)

マイクロストレッチをすると、中心に力を集めるという作用と、表面の力みを抜くという作用の両方が深まっていきます。結果として、マイクロストレッチをした後にクラゲ体操に戻ると信じられないくらいぐにゃぐにゃな自分と出会います。

人の身体の中に眠っているトカゲ的な運動メカニズムを経由して、最も原初的なクラゲの弾力に戻って行こうというマイクロストレッチ。

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生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝

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