保険にならない健康保険制度

大阪市が、日々の感染者の情報入力が追いつかずに、累計13,000人ほどの計上漏れが発覚。松井市長よ、ちゃんと仕事しろと月曜日に書きましたが、火曜日の夜にも計上遅れの積み上げがまたあって、(一昨日で出し切ったんちゃうんかい!)発表数値が20,609人(うち、計上遅れは9,200人)。

差し引きすれば11,000人ほどだから一見増加が止まったかも?という数字に見えるけれど、ここにもまた計上もれがあったらまた後追いで修正?大阪市も大阪府も、医療も事務も破綻しています。

さて、コロナ対応について頭に浮かんだことがありますので追記します。

私の人生は、特に成人してからは、ほぼ薬は飲まず、病院にもいかず、たまに歯医者に行っただけで、予防接種も受けておりません。健康診断は献血の時の血液検査が唯一と言っていい。

しかしながら、国民健康保険料はちゃんと支払い続けております。(昨年のように収入が激減したときには、規定通りの減免は受けました)

私個人が病院に支払ったお金と、実際に納めた保険料の差額を計算したら、家こそ建ちませんがそこそこ高級な車の1台ぐらいは買える金額にはなっております。計算してみてびっくりしました。

私は病院には頼らない人生を生きておりますが、何があっても絶対に病院に行かないと決めているわけではありません。いざと言うときには頼ることもあるでしょう。お互い助け合いだと思って、ちゃんと保険料を払っているわけです。

しかし現状では、症状が出てもろくに検査もしてもらえない。感染が分かってもホテル療養先さえ斡旋されない。大阪では検査陽性者で自宅待機・療養・放置が10万人です。東京でも救急車が、酸素飽和度が90%以下ではなければ帰ってしまう(東京)という状況です。

国民全員から強制的に国民健康保険を徴収しているのは、皆が等しく安心して医療が受けられるための制度を用意しているからです、という建付けになっています。

それが崩壊しているわけです。医療現場の対応力へのキャパオーバーだけでなく、そこにつながる救急対応の国・自治体の医療制度が崩壊しているわけです。

何が言いたいかというと、生命保険に入っていたのに死亡時に保険金が支払われない。火災保険に高い保険料を払い続けてきたのに、火事になったのに保険金が支払われないような状況だということです。

私が危惧しているのは、国のトップや自治体のトップにその自覚がみじんも感じられない、というところです。自覚がない、ということは改善される見込みはまったくない、ということです。

あのですね。直近の政府発表で、収入のおよそ43%が各種税金や保険料で「お上」に召し上げられているという状況になっているそうです。

みなさん、私はとにかく身体のことを突き詰めたくて「しくみ」や「なりたち」「もともどどうだったのか」といったことを日々考え調べ確かめ続けております。

その延長線上で、「庶民の生活が成り立たなければ、健康も能力開発もへったくれもないわい」と気づき、お金の仕組みや政治の仕組みを関心を持って眺めましたら、まあ、ひどいこと、ひどいこと。

貧血で動けなくなってしまいかけている人から、将来に備えて血を抜きましょうというようなことを平気でやっています。

政治や国のあり方に関心を持たないと、すでにそうなっていますが、今以上にひどいことになりますよ。


身体のIT革命研究
トレーニング・アレンジャー
津田啓史 拝



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