和の体育
これまで「進化体操」とか「進化メソッド」とか「芯トレ」とかときどきにいろいろな総称を使っていました。視覚視野制限メガネを使うことで、今まで講座の中には入れられなかったレベルの高い動き難しい操作が誰からも簡単に引き出すことができるようになりました。
そうやって講習会のたびに「これもできますね」「これもできるようになりましたね」とやっていったら、トレーニング、訓練、稽古の総称が「和の体育」と表現すると一番ぴったりくるようになりました。
たまたまホームページの一部書き換えをお願いしている人から、方向性の質問のメールを頂きました。ちょうど愛媛の松山空港に着いたところで、そこからリムジンバスで松山駅に着くまでに怒涛のように(笑)自分の中からあふれ出てきたので、その時のメールのやり取りをほぼそのまま採録します。
解説としてまとめなおしていないのですが、内容よりも「熱」を感じていただければと転載してみることにしました。
・・・・・・・その時のやりとり・・・・・・・・
「最新の感覚だと「和の体育」なんです。芯トレだと自分だけになるのですが、和の体育だと相手、対象、道具との和が加わる、自分本位、独りよがりでない、そういう視点が入ってくるので。進化体操も脇に回ってもいい感じです。」
「津田啓史といえば【和の体育】という打ち出しなんですね。体育っていうと、一般の方は、学校で習う体育の授業のことが頭に浮かぶと思うんですが、津田先生の「体育」の定義は何になるのですか?」
「体と感性を育てる、という本義に戻る。育てるんだけど、引き出す、というのがまずある。引き出して育てる。付け加えるよりはまず引き出す。備わっていて使われていない、あることも知らない、そういうものを引き出す。」
「目指すのは統一体、自然体。統一体という特別なものではなくて、それは突き詰めれば自然体。持って生まれたままを生かせば、統一体になる。」
「強烈な自意識や思い込みによって外れたものを、反射現象で補正しても元に戻す。戻ったところで生命の速度で育つように刺激し、芽が出たものから水をやる。生命の成長の速度やタイミングを重視する」
「芽が出たものから育てる」
「体の都合を優先する」
「【生命の速度】っていうのはどういうことですか?」
「変化するスピードやタイミングのことです」
「ひとにより、ものにより違うのが当たり前。水をやって適温にで待てば、その人のタイミングで発芽する」
「ありがとうございます!!『生命の速度で育つように刺激する』とは、具体的にいうとどの練習法のことですか?」
「例えばリセットカウントで、淡々と同じ行為を反復しているのが突然上達するような場面。進化体操をバームクーヘンで回して何回転目からに突然いい動きが出てくるとか」
「『反射現象で補正して元に戻す』は下手練(へたれん)のことで合ってますか?」
「下手練もそうですね。脇王もそうだし、体癖テーピングも反射ですね。皮膚の。左右のタップ、ステップもそうだし。刺激に対しての反射のものもありますが、制約やワク組みを作って、そのワクから自然に出ざるを得なくなるような働きかけも反射に含めています。考えて身体に命令して意識的にしないようにしようというのが取り組み方の大きな柱です」
「あと、『イメージ』も使いますね。特徴として。ただし「頭に思い浮かべる」をほとんど使わず、『経験した体感を再生する』『頭でなく身体の部位や空間に過去の行為や体験を投影する』というイメージの使い方です
「反射と体感イメージを使う」
「進化に沿った、生命の進化という物差しを当てる」
「もっとも参考になったのが武術や整体の達人名人の体感を語った言葉。あるいは体現されている技」
「素質、才能、根性がないから、反射や進化に頼るしかなかった」
「誰しも進化してきた何億年のご先祖様である生物の過去の能力が身体の中に入っている」
「反射を使ってそれらを引き出し、成功体験として体現して体感し、身体イメージで繰り返し取り出して体と空間のイメージ法で定着させていく」
「で、和の達人の身体が誰からも引き出せるようになったら、それが介護看護やリハビリ、セルフチューニングと甚だしく相性が良かった」
「介護される側も極上の体感、介護する側も相手の力を使って介護できる。」
「和とは「仲良し」「調和が取れてる」という意味で、和の体育とすると全身、心身が調和がとれたとっても仲良しになる。背骨中心で」
「自分の心身が仲良しだから、人の身体とも仲良くできる。だから力を使わない武術がすぐにできて、力を使わない介護もすぐにできる」
「筋トレは身体の部分いじめ」
「和の体育で筋トレしたら疲れないで全身力になる、中心力になる」
「外見は同じでも流れるものが違う」
・・・・・ここまで・・・・・・・・・
というようなイメージが、身体の中からどどどどっと出てきました。
今後「和の体育」として全体を整理して、講習内容をそのワク組みでみなさんに提供させていただきます。少子高齢化という、国民の体力や健康という視点から見れば危機的な状況が今後どんどん進んでいきます。
そこに予想される悲惨な将来を、ぐいっと変えていける可能性を強烈に感じるのが「和の体育」です。
もうすでにすごいことになりかけています。
各種講座で体験してみてください。
どの講座に参加したらいいかわからない方は、何に活かしたいのかということを整理して、質問メールを送ってください。一緒に考えて一番いい講習を選びましょう。
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