体幹を体感する
●マイクロストレッチに向けて その3
★体幹を体感して小さく動くと大きく変わる マイクロストレッチ
最新の講座で「皮下チューニングの基本」「くらげ体操の基本」とともに必須でお勧めしているのが「基本よりも簡単かもしれない応用体操 Aトレ タイカントレーニング マイクロストレッチ」です。
タイカンにカタカナを当てたのには訳があります。一つ前の項だと「体幹」トレーニングの一つだよということを書いていますが、体幹を鍛えるわけではない。体幹を体感するトレーニングなので、二つの意味で「タイカン」です。できればキョンキョンみたいにキョンの右上に小さな2をつけたいぐらいなのですが、やり方がわからないのでとりあえずカタカナです。
そして体感力を高めるために「低圧クッション」を使います。骨盤に低圧エアの空気枕を当てます。なので、空気枕などを使ったトレーニングはAIRでAトレと総称しようとも思っています。空気をかなり抜いた空気枕です。この空気圧やクッションの当てる向きや場所に「秘伝(笑)」があります。そこは講座でお確かめください。出し惜しみします。
★脳の特性を使いこなせ!
脳というのはややこしいことを嫌います。なので、目の前に起こる事態のすべてに反応したがりません。災害でも「正常性バイアス」といって「今までも大丈夫だったから今回も大丈夫だろう」というような考えがむくむくと湧いてきて避難しないようにできています。
階段を下りていくと、脳はその規則性をキャッチして、一段ずつ次に待ち構えている事態を予測して自動運転みたいにします。時にないと思ったら一段あるとか、あると思っていたらなかったというときに踏み外したりずっこけたりするのは予測機能のもたらせる業です。
なので、状況が安定しているとそこからの情報を詳しく上申するのをやめます。減らします。安定しているところをいちいち警戒すると脳が疲れるからです。だから逆に体重移動によってどんどん形状が変化する低圧クッションを使います。身体感覚が変化するそれを追わざるを得ないからです。似たものにバランスボールがあります。ただしバランスボールに立つのでは難易度が高すぎます。
津田が提唱しているのは「家族整体」「自宅で自己・他己チューニング」です。家屋内でできる家族整体と自己チューニングの推進です。バランスボールは人を選びます。子どもだと暴れすぎるし、おじいちゃんおばあちゃんは落ちてけがします。だから不採用です。
でもAトレ 低圧クッションなら変形はしても落ちてけがすることはありません。骨盤をエア枕に乗せたり、肩甲骨を当てたりしてうごめきます。どういう体操をしたらいいかというのは、今後一部youtubeに出しますが当分は全容は出し惜しみします。
骨盤や肩甲骨は、もともとほんの少し動いても末端に大きく影響を及ぼす部位です。マイクロストレッチを続けてみて分かったのは、手足を動かしすぎるとかえって骨盤や肩甲骨の意に沿わなかったということです。だから、体操の動きの幅がどんどん狭くなりました。何度も骨盤にこれだけの動きでいいのかと聞きましたが、答えはイエスでした。そうやって「ストレッチらない」ほど、内部のうごめき、インナーマッスルというやつでしょうね。そのうごめきが感じられるようになりました。
そうやって、低圧クッションで骨盤の体感を高めて動くと、足を押さえている人がかなり簡単に転がります。
【動画】ストレッチの常識の間違い?マイクロストレッチに向けて(3)触覚で骨盤力を引き出す
筋肉や筋をしっかりと伸ばす感じはゼロです。ゼロですがものすごく変わります。身体中の関節の錆が少しずつ落ちる感じです。
★マイクロストレッチが習慣化したことによる寂しさ
最近寂しいのです。皮下チューニングやAトレ・マイクロストレッチが習慣化づいたのですが、前より気持ちよくないのです。くらげ体操もAトレでやりだしたときは50分ぐらいやっていたのですが、最近は10分ぐらいです。(一日に数回やったりしますが)
理由は明らかに身体の整いぐあいのレベルが上がったからです。逆に言えば、普通に日々働いて普通に疲れているみなさんの身体だと、たぶんむちゃくちゃ気持ちいいいです。全然動き幅は小さいのに、少しもストレッチしないのに、筋力もつかわないのにものすごく身体が変わります。最近の講習で、10人マイクロストレッチが正しくできるようになると、5人ぐらいの人は最後の方になると眠りながら動いています。ほんとです。無茶苦茶気持ちよさそうです。うらやましいです。
眠りながらでもできるぐらいの動きの小ささと自然さだということです。そして、意識をつかわない本能運動に近づいているということも言えると思います。
本日の松山、明日の笠岡、週末の大阪基礎講座、来月の名古屋、東京、全部入れる予定です。
家族整体・生活整体の普及推進
習慣化の技術 超遅速願望実現法提唱
くらげ体操と皮下チューニング
津田啓史(ひろふみ)