「厳冬期の体調を変える方法 4 お願い」
●野口先生には追い付けない スタート位置が違うから
背骨が読めるようになったら、例えばヨガをやる前と後の背骨を比べて、「うん、今日のプログラムは最適」とか「やりすぎでかえってバランス悪い」とか「これは糖尿病の傾向が緩和できている」とかできるんじゃないかなと思って整体の勉強と実践を始めました。
最初に学んだ岡島瑞徳先生も、次に学んだ河野智聖先生も椎骨が読めるのです。だから整体の講義の中には「胸椎の何番がねじれているからこうなってああなって」というようなお話しが出てきます。
ところが自分自身はさっぱり読めるようにはならない。20年やっていますからもちろん観察して語ることはできますが、以前に夢想したようなレベルから言うと、もう全くお話しにならない。使えないのです。
すべてとは言いませんが、野口晴哉先生のご本はその汚れ方と痛み方から想像すると5回や10回は読んでいます。にもかかわらず、自分のレベルが低いと肝心なところは読んでも取れてないんですね。
背骨を読むことについて、野口先生はこう言うふうに言われています。
「僕は見ただけでその人の悪いところは黒っぽく見える。ついつい手が出てしまいそうになるので、電車では腕を組んで座っていた。僕が背骨を観るのは、それを確かめるためだ」
つまり背骨の椎骨の観察を「診断」に使っていたのではなくて、見えた診断を背骨の転移(ずれ・ゆがみ)で特徴を「確認」していたというのです。
同じ臓器が悪いのでも、背骨でいちいち確かめることで、病気によって転移する椎骨が違ったりしていたのかもしれませんね。胃潰瘍と胃がんでは別の背骨のゆがみになっていて、両方で確かめることでより確かになる。そういうことだったのではないでしょうか。
そうなんです。野口先生は「最初から見えていた人」だったのです。で、私は見えもしないし、背骨を観てもわからない人だったのです。(だから今生で追いつくのはあきらめて、あと二三回生まれ変わって追いつこうというプランです)そこそこのキャリアはありますから、まったくわからないわけではないですよ。でもそれを柱にする気にはなれないレベルだということです。
何の話を延々しているかというと「冬場に水を飲む」話です。だいたい野口先生は年明けぐらいから「冷たい水をちびちび」ということを言われていたようです。だから野口整体系の整体指導者は、私以外ももうすぐ「水飲め、水飲め」と言い始めます。
それで野口先生は自分で感じて、周りの人の動きや気配を見て、整体を受けに来ている人の背骨を観て「今日から水飲み開始」というような確たるものを持って指示されています。ところが私は見えませんから、野口先生がそう言われていたからそう言っているだけというのが現実です。
今年はすでに寒波襲来で寒くなるのが早かった。もっと背骨が読めるのならば断言できるのですが、もう飲み始めてもいいのではないのかなと思いました。なので実際に昨日から冷たい水を飲み始めました。そしたら、、例年の1月ほどおいしくなかった。なのでまだ早いような気がします。
椎骨の見えない私が厳冬期の水をお勧めするのは、実際に飲むと予想以上においしかったからです。確かに身体が喜んでいる感じがある。なのでお勧めしています。
今日のブログのタイトルに付けた「お願い」というのは、冬に冷たい水をちびちび飲むということについて、何か効果があったら覚えておいてください、教えてくださいということです。この続きは火曜日に。明日は災害のお話しを読んでください。
生活整体研究家
津田啓史 拝