国の借金という嘘 その2

新大阪健康道場は、大阪府の緊急事態宣言を受けて、現在休業中です。大阪府は現状昨年よりも検査数はかなり増えて一日平均6000件(過去一週間の平均値)で推移しているので、緩やかな新規陽性者数が下がっているのは、そこそこ信頼できそうです。

新規の陽性者数が下がり続けていると、それは2週間前に感染した人が表に出てきた数字なので、実際にはそれよりも二週間分減っている可能性が高いのです。今週の動きを見て、部分的にでも再開できるかもしれません。

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「国の借金という嘘 その2」

●国が国債を発行して、また10万円全国民に配ってもその程度で国はびくともしません。
外国からお金を借りて、国民に配るのであれば、それは「子孫にツケを残す」「財政破綻する」という指摘はまったく正しいのです。

ところが国債というのは円で発行されています。「国が円で国債を発行する」ということは、思いっきり単純化すれば、お金を刷って配るということになります。(昨年の10万円みたいにただ配るもあれば、公務員の給与や公共事業を発注する、補助金として支給するなど方法はいろいろです。)

国債は、最初は国内の銀行がそれを購入するような形でお金に変わります。その「借金(ほんとうは借金ではなく、政府が通貨を発行しているということです)」を返済するということになると、それにはお金が必要ですから、税金ということで一度配ったお金をまた集めて、それで返済しなくてはなりません。

そうするとどうなるかというと、世の中に出回っているお金がなくなってしまいます。当然国民が貧しくなり生活は苦しくなります。

だから「国の借金」という言い方で間違った認識をされている国債は、どんどん返済していくとかえって国力を削ぐだけのものなのです。

●借金を返すと、世の中のお金が無くなっていく
思い出してください。景気のいいときには、別々の企業が次々により大きなお金を借りていくことで世の中にお金が出回り、いろんなものを新たに生み出して経済が回っていきます。

だったら、国が世の中に吐き出すお金も、次々に借り換えて(新たにより多額な国債を発行して)、世の中により多く供給しなければならない、というのが本当だったのです。

国の借金を返さなきゃいけないのではなく、国の借金は、本当は借金ではなく通貨を発行しているだけなので、返済してはいけなかったのです。返済すればするほど、世の中に出回っているお金が減り、ひたすら国民が疲弊するだけだったのです。

世の中の常識と全く逆でしょ。

だから、一般的に言われていることと全く逆ですが、国債は返してはいけない借金だったのです。常識になっていなくても、今の世の中というのはそういう経済の仕組みで発展するように設計されていたのです。

もちろん、また国民の生活費をすべて国から支給するお金でまかなうようにしろと言っているわけではありません。景気がいい時のように私企業が次々にお金を借りていき、新しく生み出したもので世の中が発展しながら、環境問題など様々な問題も解決していくという方が望ましいのはいうまでもありません。

●有事に対応するのが先でしょう
ですが、今はコロナという災害の最中です。経済が停滞しているのは、人の努力不足によるものではありません。感染の勢いを止めるために、移動するな、会食するなと国が判断しているのです。大きな飲食店が8時に閉店してやっていけるはずがありません。

国の財源には限りがあるという前提で、ほとんどの政府閣僚も、国会議員も新聞もその角度で政策を語ります。可否良否を判断しています。前提が間違っています。お金を配ってもこの国はつぶれません。逆にお金をけちって、この国を支える供給能力が損なわれていくと、ものが減り、物価があがり、お金の値打ちがだだ下がりしていまいます。

手足が壊死していく重病のような状態で、輸血すれば壊死は防げるというような状態です。輸血するべきなのです。

この「国がお金を配ったらこの国は財政破綻するか問題」はもう、昨年の春から延々考えて調べて、考えて調べてきたもので、最近ようやく人に話せるレベルで全体像が分かってきたところです。なので、読んでいる方には、まだよくわからなかったかもしれません。その場合はごめんなさい。

ただ、おかしいことはおかしいと言わないと、自分がおかしくなるので、この場を借りて吐き出させていただきました。ご愛読ありがとうございました。

 

誰かの言説、世の中の常識を頭から否定もせず、かといってうのみにもしないで、一度自分でも調べてみる、考えてみる。それが楽しめる心身を作ること。それも整体です。

生活整体研究家

津田啓史