㉔手に入ったのは妊娠出産の本

そんなこんなで、野口晴哉という巨人への思いは募るばかりなのでした。

そんなある日、ヨガの本部の近くのショッピングセンターの中にあった古本屋に立ち寄ると、そこに「野口晴哉」の著者名がある本があったのです。

記憶なんてものは、思い出すたびに映像をつくりなおしているらしいので、今から私が言うことも実は後から作った思い込みかもしれません。

何が言いたいかというと、その野口先生の本を見つけた時の本棚の段、高さ、どのあたりにあったのか、という「出会いの瞬間」の映像が鮮明な映像で記憶にあるのです。20代後半のころですから30年も前の話なのですが。

ですが、その伊丹文庫という古本屋さんの突き当りの棚の真ん中あたり、それも眼の高さの少し下の右前あたりにあったのを「えっ、これって野口先生の本では!」と手を伸ばすときの記憶があるのです。

でもおかしいですね。野口晴哉先生の最初に手に入れることができた著作が「誕生前後の生活」というものです。

タイトルでわかりますよね。妊娠出産、妊婦さんが読む本なのです。

背骨を読めるようになって、ヨガのポーズの適不適や適量が割り出せるようになりたいと追い求めた野口先生の本でした。

その最初の本が「体癖」でもなく「体運動の構造」でもなく、もっとも縁遠いと思われる「妊娠出産」の本だったのです。

では読んでみてがっかりとしたかといえば、さにあらず。今までまったく聞いたことのない角度から説かれる身体にもうびっくりして、むさぼるように読みました。

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