⑲一瞬で治るということは、、、

泣くだけ泣いたらすっきりした、ということの方が自然だなと思ったという話の続きです。

別に私は、奇跡的にぱっと病気が消えうせるような現象を100%否定しているわけではないのです。ただ自然ではないなと感じるケースが多いだろうなと感じるということを述べております。

たとえばどうしようもない道楽息子が、仕事もしないで親のみならず親類縁者から友人知己までさんざん迷惑をかけたおし、まわりに迷惑をかけまくっていた。何かの拍子に改心して、見違えるような人間になった、とします。

親ならそれで万々歳かもしれませんが、関係の遠い人ほど万々歳にはなりません。あいつが改心したとか真人間になったと言われてもそう簡単に信用できるもんか。とうぶんは近づかないようにしよう、なんて方が自然な対応だという気がします。

踏み倒していた借金を払い、かけた迷惑を謝り、不義理を詫び、帳尻を合わせるまでにそれ相応の時間と労力があって、はじめて周りとの関係が修復されるのだろうなという気がするのです。

けがや打撲ならぶつけたところの問題でしょうが、病気というのは全身の状況が組み合わさった結果だと思うので、表立った症状が本当の意味で治るには、全身状態が改善するのに必要な手続きを一通り済ませる必要があるのではないかという考えです。

先週に、毎年5回(5週間)だけ授業しにいっている東住吉高校の芸能文化科の1年生の「身体表現」の授業に教えに行きました。

「私の思っている整体というのはこんなので、だから、、」というふうにデモンストレーションしながら解説しておりました。すると腕が上がりにくいという男子生徒がいて、数か所をちょいちょいと触ると、いきなり万歳ができました。

彼が万歳をした瞬間に出席者全員が「どっかーん」という感じでどよめきました。彼は16歳にして「四十肩」らしく、彼の腕が上がらないということは、クラス全員が周知しているぐらい「有名」だったらしい。

授業後にかいてもらう感想にも「〇〇君の手が一瞬で上がるようになったのが信じられない、光景が忘れられません」というような感想を書いていた生徒も複数いました。

一瞬で治るのは不自然だと書いたあとに、一瞬で治ったという自慢話をしています。これには訳があります。

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