集団と個人 群れと一匹 6

【集団と個人 群れと一匹 6】

あなたも、動き方・手当て・何かとのかかわり方、発想、ちょっと変えることで、もっともっと快適な毎日を送れます。そんな整体生活を提案する生活整体研究家の津田啓史のブログです。

何の話から脇道にそれていたかというと、組織という人間の群れの一員に徹することで、組織の目的にはかなうかもしれないが、個人としては自分を押し殺してしまわねばならないというのは何かおかしい。

だからといって、自分の気に入ったことだけやっていると組織的なことは成り立たず群れの一員としては役立たずになってしまう。

これをどう考えればいいのかというので、いやその組織そのものだって身体を離れて頭が効率やら利益やらだけを考えて作った組織だから、もともと個人の身体というものとの相性は極めて悪いんだろうと思っているということです。

そしてその個人のほうもやはり頭が優先になってしまい、自分の内側からにじみ出てくるようなもので行動していないのだから、自分の好きなことだったり自分がやりたいと思っていることだって、甚だ怪しい。

だから、両立が成り立つわけねーじゃねーかというようなことがまず前提として思い浮かんだわけです。

そして、組織のほうはどうしようもない。だったら自分の方をどうすればいいのかというお話になります。

そうすると、頭の方が暴走して実態を離れていろいろ思い描くからずれるんだから、とりあえず頭の方を休めて、身体主体の自分の方を養うということをもうちょっと生活の中に取り入れたほうがいいんじゃないかという提案にたどり着きました。

そして、組織というものもずれている。個人というものもずれているということでお話をしていましたが、生命本来のすっきりと整った状態であれば、群れが向かおうとする方向と、個人がやろうという方向というのはおのずと一致してくるのではないかというふうに考えております。

そして、マイクロストレッチというのは表面のこびりついたこわばりをもった自分があれこれ考えることを減らして、中心の、真の、内側の、奥底にあるものにアプローチして一定時間過ごそうよというものです。

その奥底に蠢くものにアクセスできれば、群れやら組織やらの持っている生命体の集団として向かっていく方向との相性は、自然に極めて良くなるのではないかと思っている次第です。

つまり、自分が内側に入れば入るほど、自分の芯にアクセスできればアクセスできるほど、それは自分という細胞やら臓器やら筋肉の状態を極めて協調性の高い状態に高めてくれ、私という存在が極めて協調性の高い存在になればなるほど、私が所属している人間という集団との協調性が高まるだろうなと考えているということです。(つづく)

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生活整体研究家
進化体操と和の体育

津田啓史 拝