⑬ヨガ少年
いずれにしても昭和36年生まれの筆者の少年時代には、少なくとも小学校の体育で「体力測定」というものがあり、その中に「数値化した柔軟性」というものがすでにありました。
文部省(=当時。現在は文科省)の考える「体力」の中に柔軟性地追うものも入っていたということですね。
立位体前屈とか、伏臥上体反らしなんてのがありました。
余談になりますが、アニメの「タイガーマスク」の中に、ヨガの行者である最強レスラーというのが登場していました。そのあたりで、私の頭の中にはどうも「ヨガによる超人追及」みたいな回路ができたみたいです。
小学校5年生の体力測定の時点で、そのタイガーマスクに出てきたヨガによる超人的な柔軟性のレスラーの修行を真似て
「頭の後ろに足を引っかけると、その後の前屈は驚異的に柔軟になる」
ということを、ヨガの真似事から体験的に引き出していていました。体力測定というのは多種目を測定しますから、一人の先生では追いつきません。そこで複数のクラスで同時に行い、1組で上体反らしを測定したら、2組に行って立位体前屈をする、というようなものでした。
それで移動の廊下で、仰向けになって両足を頭の後にしばらくひっかけ、驚異的な前屈の数値を叩き出していたのでした(笑)
でも、それをやることで限界だと思っていた痛い痛い前屈が、いきなり5センチも10センチも伸びるという現象は、小学生の啓史少年にヨガへのあこがれと、期待感を醸成するのには十分だったのでした。
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