生活づくりの『しんぎたい』の『たい』3

皮下チューニングから身体を考える【生活づくりの『しんぎたい』の『たい』3】

タバコの本数が減ったのも、単に禁煙だー!ということなら続いている気がしません。つもり貯金がたまってきたので、正確に浮かせたたばこ代を算定するために本数を記録したのです。一週間の現状が分かったので、それを維持しつつ超遅速で減煙をかぶせたのです。

減煙するほどたまるお金が増えます。もちろん金額も記録しています。挫折するとお金を貯められなくなります。今減煙を止めると、私が若い時からの希望だったパラグライダーを始めるのが80代後半ぐらいになる可能性があります。高齢すぎてスクールから断られるかもしれません。それでは私の節約人生はなんだったんだということになります。

そんなことが背景に見えてきたから、減煙は当分は挫折する気がしません。そんなサイクルが生まれたということです。

話を皮下チューニングやくらげ体操の習慣化に戻します。

足腰を鍛えること、全身を鍛えることを習慣化するほど、技術的なことの習慣が後追いで進み、それとは別にお金にからめたことがさらに後追いで習慣化したということをとりあえず覚えておいてください。

ここ一連のキーワードは「記録する」ということです。記録していなければ今日書いたような好循環は決して生まれていません。それもできるかぎり数値化して記録するということです。もちろん数字がすべてではありません。しかし、現状の把握や改善の程度を知るのには必須不可欠なのが数値化です。

数値化しないと「がんばった」「がんばれなかった」のアバウトな方に行きます。禁煙に成功か失敗かの二つになります。週当たり50本吸っていたタバコを49本にしたっていっても、私以外の人にはまったく意味のない数字です。ですが私の中では「この調子で続けていくと50週後にはゼロだな」という数字です。へたれが微量な改善でも継続していくことで、1年後を変えるには数値化と記録が必須なのです。

たとえばセルフ皮下チューニングを始めるとする。目を閉じて行い、ふっと楽になったところでタイマーを見る。3分20秒あれば右肩は楽になるとわかる。左は右の効果が浸透しているから2分50秒で楽になった。そうすると私は5分あればとりあえず復活できるかもというデータが取れます。

それが週3日続いても全体の体調には大した変化がなかった。ところが週に5日になったらちょっと変わった気がした。気持ちいいので一回8分を超え始めた。週に6日になった。確実に体調が変わってきた。4週間後には一週間毎日やるようになった。こういうことが数値化と記録をとることで可能になります。

世の中には、ランニングは何十分以上やらないと脂肪は燃えないとかいうような指標がはばを利かせています。そういうのに合わせるのは後でいいんです。まず自分が習慣化できる数値=時間、回数、頻度などを見つけましょう。

もしくは超短時間の軽負荷から始めてじわじわと時間と負荷を増やしていって、自分にとって最適の時間と負荷に「時間をかけて」たどり着くという方法もおすすめです。これだとそこにたどり着いたときには「それを習慣化する」という最大のハードルがすでにクリアされているのですから楽な話です。

 

ヘタレ脱出 習慣化の技術研究家
くらげ体操と皮下チューニング

津田啓史