運動時に「息を深くするな!」とあえて言う その2

「運動時に「息を深くするな!」とあえて言う その2」

●呼吸を深くしてはいけない

健康体操の最中に呼吸を深くするような誘導がなんで間違えているかというと、これはもうあらゆることが道を間違えちゃっているんじゃないかと思う共通項があるのです。

呼吸というのは、動作、構え、関係性、メンタルなどさまざまなことの適不適を教えるメーターのような作用を持っているからです。無理をしようとすると息は詰まります。苦しくなります。浅くなる。だから間違いだとわかるのです。逆に「無理筋から離れる」「適切な方に向かう」というときに、呼吸は格段に深くなり、その正しさを教えてくれるのです。

だから、ヨガやストレッチの最中に「呼吸を深くしてはいけない」というのは、身体の言い分が聞こえなくなるからです。

 

●まずは形からなら?次は何やねん

もう凡人の悲しい性(さが)ですね。人間というのは五感の情報の90%を視覚に頼ってしまうぐらい視覚依存の性質を持っています。「だからまずは形から」などと言って芸事習い事スポーツ武術などなどを始めます。

で「まずは形から」という言葉はありますが「二番目は〇〇に移行ね」という格言はない。なので、見た目を真似した後はあてずっぽうにならざるをえない。それでもって「継続は力なり」などとエンドレスに行きます。正しい継続は力になりますが、正しくない継続は間違った道を遠くまでいきますから悲しいです。(試行錯誤そのものは否定しません。思い込みを否定します)

 

●ヨガの達人は呼吸が深かったのであって、深くしたのではないぞ仮説

何が言いたいかというと、いにしえのヨガの達人などは、本当に身体が喜ぶような構えから、意識から、速度から、力感までことごとくが呼吸が深くなるようなものを選び取って動いていたのだと推察されるのです。深くしたのではなく、呼吸が深く「なる」ようなことをやっていたのでしょう。

それをまねた弟子たちは一生懸命呼吸を深くしちゃった。これが駄目だったんだろうと思います。つまり身体に合わない意識や速度や強度や角度で、身体が「壊れる、気持ちよくない、やめてよ」というシグナルとして息が詰まっている。にもかかわらずインストラクターが「はい、笑顔でフ―」なんてやるから、身体の使い方というか設定そのものは無理のままで置き去りになってしまいます。

息が浅くなってしまうようなことを避け、呼吸が深くなってしまうようなものを探してやる。これが今回の標題「健康運動の時に息を深くしてはいけない」に対しての私なりの最初の回答です。その探す行為自体が身体との対話になります。

マイクロストレッチ(またの名をオートマチック・センタリングにする予定)がいいのは、集中しようとしないで、結果的に没頭する時間が長くなるからおすすめできるのです。息を詰めたような動きが一切登場しないからいいのです。やろうとしていないのに、求めている状態になる。ここからいろんなことのヒントが生まれてくると期待しています。

 

というので、今日も低圧クッションとの濃密な関係性ができることで骨盤力を高める「マイクロストレッチ」にいそしむのでした。整体総合基礎講座、今週末からです。感染拡大を受けて、より非接触型の講習時間を増やす予定。つまりマイクロストレッチが中心になります。

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感染者が増えてきていますが、今後年内の講座は、人に触れる皮下チューニングも足先限定ですし、そして時間の中心はこの一人でやり淡々と無言でできるマイクロストレッチになるので、今のところ予定の講座は全て予定通り実施の予定にしています。

 

家族整体・生活整体の普及推進
習慣化の技術 超遅速願望実現法提唱
マイクロストレッチと皮下チューニング

津田啓史(ひろふみ)