世に強化トレーニングがあるならば弱化のトレーニングもあっていいかも

「世に強化トレーニングがあるならば弱化のトレーニングもあっていいかも」

マイクロストレッチという名前は、見た目はほんのかすかにしか動かないのでそういう名称を仮付けしました。

やっていくうちにわかってくることがあります。世の中の流れというのは、巨大化する方向です。企業でも、合併したりなんやかんやで一人勝ちをするような方向を目指します。なんかいまいち好きになれませんが、大きく強くという方向に向かっています。

トレーニングや練習というものも、より厳しい方向、きつい方向、長い時間が無条件にいいものとされています。オリンピック選手やら高校野球やらの特集だと、だいたいそういう方向にスポットが当たります。わかりやすいですからね。

それでマイクロストレッチです。「習慣化の技術」を提唱する私ですが、マイクロストレッチに関しては「技術」を使わないでも習慣化しています。

手軽で、変化が大きい。他の良いものと組み合わせがしやすい。例えば目の温湿布。温法などとはきわめて相性がいい。

筋トレでは絶対無理だし、通常のストレッチでも動きがあれこれあるから難しい。マイクロストレッチならではの微細動で超遅速だからこそ成り立つ、とびっきりおいしい組み合わせです。

それで、名称を何にするか考えた時に、それを知らない人にまるっきりイメージが湧かないのもよくないので、とりあえず動的なストレッチの外見があるので、微細動で動的なストレッチということでマイクロストレッチと名付けました。

そうやって二カ月、たぶんほぼ毎日、それも一回だけでなく一日に数セットやる事もあるぐらい取り組みやすくて習慣化した結果、得た感覚は、これって極限まで小さく力を入れる練習になっているということでした。

力を抜くのではないんです。入れるんです。入れるのですが、それがもう最低の出力で動く練習なんです。そうすると結果的にどうなるかというと、芯の方にある、奥の方にある人間になる前の動物生物の時代からあるような奥まった古い筋肉の連動を使うようなのです。

人間にしか備わっていない力こぶの上腕の筋肉とか、厚い胸板の大胸筋だとか、そういうのが最近できた筋肉です。表面にあって目立つ。猫や犬の腹筋が割れていないことでもわかるように、全身の連動をする筋肉は表面にない。奥にあって長く連なっています。

どうもマイクロストレッチをやると、そういうところに最小限の力を入れて動いているようにしか思えないのです。(つづく)

というので、今日も低圧クッションとの濃密な関係性ができることで骨盤力を高める「マイクロストレッチ」にいそしむのでした。

 

家族整体・生活整体の普及推進
習慣化の技術 超遅速願望実現法提唱
マイクロストレッチと皮下チューニング

津田啓史(ひろふみ)