願望実現 引き寄せの法則に異を唱える 1

「願望実現 引き寄せの法則に異を唱える 1」

幸運なことが連鎖的に起こり、やることなすことうまくいくというような状態を起こすのに「引き寄せの法則」という切り口で語られることがあります。

そういうものがあったらいいよな、とは思います。

筆者は「願望実現」「潜在意識で成功する!」的なものにふれて、がしがしとその手の本を読んでいたのは高校生ぐらいから大学生ぐらいで、比較的デビューは早い方だと思います。

で、引き寄せの法則があるのかないのか、ということを論じたいと思います。引き寄せの有無を語る以上は少なくとも「引き寄せまくった経験がある」というのは条件として必要かと思います。

なぜなら、まったくツキのない人生を送っているという自覚のある人生から「引き寄せの法則はない」というと、「それは法則に反した毎日を過ごしているからだ」という指摘に反論することができません。

というのでわが人生を振り返ってみるならば、まことに幸運なめぐり合わせが連鎖的に起こって、とっても楽しくうまくいった経験は結構あります。

高校2年生で応援団を作ったときも、3年で文化祭用に刑事ドラマの映画を撮ったときも、大学に繰り上げ補欠合格したときも、2年で徒歩で日本を縦断したときも、3年で大学内の雑誌を創刊したときも、5年で(留年したもので)期間限定コピーショップを立ち上げたときも、東日本大震災で石巻で整体チームを立ち上げて避難所周りをしたときも、ことごとく連鎖的に必要なものが次々に目の前に現れて、うまくいったのでありました。

つまり「引き寄せ現象」とでも言いたくなるような現象は、あるかないかといえばありますよと言えるだけの体験はしてきています。

では「引き寄せの法則」というのはあるのですねと言われたら「ないと考えた方がよくないっすか」と言いたくなる。なぜ否定的な物言いになるかというと「法則」とついていることが気に入らない。

法則というのは一定の条件下では「こうすれば常にこうなる」というものを言います。だいたい読み手の方がどのように「引き寄せの法則」という単語を読むかと言えば、およそ大半の人は「幸運を引き寄せる法則」だと思って、その分を読んだり、本を買ったりセミナーに参加したりします。

しかしながら書き手は決してそうは断言していないのですが、読み手の方が「成功する法則」だと勝手に読み替えるような非常に巧妙なネーミングになっているのです。

しかしながら「引き寄せの法則」などを検索して、その説明をいくつか読んでみると「引き寄せの法則:あらゆる現象はあなたの今の波長、周波数のごときものと同種のものが共鳴を起こして引き寄せられるのだ」という説明である。

そしてその法則に乗るための手続きとしては「目標や願望を書く、イメージする、ありありと思い浮かべる」などがあげられている。

というあたりを述べたうえで、わが人生あと数カ月で60年を振り返っての分析としては、引き寄せ現象というのは、何度も何度も起こった。しかし、目標を書き出したり、思いうかべるなどの潜在意識で成功しよう論者ご推奨の方法で、どんどん引き寄せ現象が起こり、とっても成功しましたという経験はほとんどない。記憶にない。

では、どういうときに連鎖的にうまくいったのかというと(明日に続きます)

 

意識の持ち方を整えるのも整体だと思っている
生活整体研究家

津田啓史