現場で実際に動いている人の知見を尊重したいです その1

【現場で実際に動いている人の知見を尊重したいです その1】

先月に家内が自転車でこけて両手首を骨折してしまった時、どこに手当てしようかと手が探すと、、、、

実際に折れたところそのものには私の手は止まりません。その部位よりも上か下にズレたところです。

しかしながらよく考えてみれば、骨が1カ所折れるほどの衝撃というのが、そこより離れたところにもショックが到達していないと考える方が不合理です。折れてはいないけれども、強くぶつけたぐらいのダメージがあって当然です。

あるいは骨折した部位を上と下から挟む部分が元気で頼りがいのある存在になればなるほど、折れた部分は安心して修復に励めます。そういったことなのかもしれない。

何が言いたいかというと、相手の上肢という「実際の現場」に行ってみると、そこで要求されるものは、必ずしも骨折した場所に手を当ててくれという身体の要求ではないという事実です。

今、いったい何の話をしているかというと、一昨日のブログの前半に書きました「いやぁー、実際問題、コロナの対策として何をどんなふうにしていくのが良いのか、ワクチンはどの程度安全なのか、専門家でない身でありますから、実際のところは分かりません」というところからのお話です。

体育の専門家であって医療の専門家ではない津田啓史が、コロナ対策の何が正しく、ワクチンをどのように受け取ればいいのかということを分からないのは当たり前だ。ではそういう時に、判断材料として、何を拠り所にするのがいいのかということを考えております。

そうすると、結果として、その現場に立って、その事態を何とかしようと専門性を生かして実際に活動している方の声というものをその中に組み込めば、外野でワイワイ想像で騒ぐよりは余程良いのではないかと経験から考えます、ということです。

私の経験からもう少し、コロナを離れてその辺を話させてください。

阪神大震災を兵庫県伊丹市の当時の自宅、マンションの6階で震度6強を経験し、もうあと少しでコンクリートの骨組みは持たないとマンションの崩壊寸前を覚悟し、(ギリギリセーフ、ただしマンションは亀裂だらけ)その数日後から、自宅前の幹線道路を日本中のナンバーの車が、段ボールのプレートに「災害救援」「救援物資」と貼り付けた車で大渋滞になっているのを号泣して眺めて以来、結果としてその後災害救援に行ける時は行くという生活を何十年かを送っております。

今も名前だけではありますが、災害救援レスキューアシストというNPO法人の副代表理事をさせていただいています。(ほんとに名前だけで全然現場に行けておりません)

なので、一般の方よりも災害の初期に被災された地域に赴いた回数は圧倒的に多いと思います。そして被災された地域というのは、多くの場合そんな被害は初めてで想定もしていなかったというところがほとんどですから、ボランティアセンターの人でも、行政の方々も途方に暮れているというのが実情です。

様々な災害救援団体の経験豊富なメンバーの方が、様々なノウハウや体験を持っています。(つづく)

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